実行時のフィールド コンポーネント メソッドでの作業
実行時に使用できる項目コンポーネントのメソッドは,項目の値のデータ型を変換する場合や,項目コンポーネントに関連付けられたフォーム上の最初のデータベース対応コントロールにフォーカスを設定する場合に使用します。
アプリケーションが DB.BeforePost などのデータセットイベントハンドラでレコード指向のデータ検証を実行する場合,項目に関連付けられたデータベース対応コンポーネントのフォーカスを制御することは重要です。関連付けられたデータベース対応コントロールにフォーカスがあるかどうかに関係なく,レコード内の項目を検証できます。レコード内のある特定の項目の検証に失敗した場合,ユーザーが誤りを修正できるように,違反データを含むデータベース対応コントロールにフォーカスを移動させたい場合があります。
項目の FocusControl メソッドを使用してその項目のデータベース対応コンポーネントに対するフォーカスを制御します。FocusControl は,項目に関連付けられたフォーム上の最初のデータベース対応コントロールにフォーカスを設定します。項目を検証する前に,イベントハンドラは項目の FocusControl メソッドを呼び出す必要があります。次のコードは,Customers テーブルの Company 項目に対して FocusControl メソッドを呼び出す方法を説明しています。
CustomersCompany.FocusControl;
CustomersCompany->FocusControl();
次の表では,項目コンポーネントのメソッドの一部とその用途を一覧表示します。メソッドの完全なリストと各メソッドの使い方については,Data.DB.TField を参照してください。
項目コンポーネントのメソッド :
メソッド | 用途 |
---|---|
AssignValue |
項目型に基づいた自動変換関数を使用して,項目値を指定値に設定する |
Clear |
項目をクリアしてその値を NULL に設定する |
GetData |
項目から形式設定されていないデータを取得する |
IsValidChar |
データベース対応コントロールにユーザーが入力した文字が,この項目に対して有効かどうか判断する |
SetData |
形式設定されていないデータをこの項目に割り当てる |