[プリコンパイル済みヘッダー ウィザード...]

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メモ: このウィザードは、32 ビット Windows C++ での使用を想定して設計されています。 このウィザードは、64 ビット Windows C++ で使用できる形式は生成しません。

C++ プロジェクト用のマスタ プリコンパイル済みヘッダーを作成するには、このウィザードを使用します。 ウィザードでは、プロジェクトを分析し、ヘッダー ファイル情報を収集し、設定した基準に基づいてヘッダーを選択して、プリコンパイルに使用するマスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルを生成します。

プリコンパイル ヘッダー バイナリを含めておくと、コンパイラが処理するコード行数を大幅に削減できます。 論理的には、プリコンパイル ヘッダーを上手に選択することにより、プロジェクトのコンパイルに必要な時間も大幅に短縮できます。

メモ: ここで説明するすべての機能が、このウィザードを実行するたびに毎回提示されるとは限りません。

[情報の収集] ページ

ヘッダー ファイル情報を取得際に使用する方法を選択することができます: プロジェクトを分析するか、このプロジェクトについて前回ウィザードを実行したときのデータを基にキャッシュから読み込みます。 3 番目の方法はこのウィザードを実行して、ウィザードにより前にインクルードされたヘッダー ファイルを削除します。

項目 説明

[現在のビルド構成を使用してプロジェクトの完全分析を実行する]

現在のビルド構成を使用してプロジェクトの完全分析を要求します。

[キャッシュからヘッダー ファイル情報を読み込む]

表示された日付に生成されたキャッシュから、ヘッダー ファイル情報を読み込むことを指定します。 このオプションを使用する場合、キャッシュ生成後にプロジェクトに対して行った変更は表示されなくなるので注意してください。

[暗黙的にインクルードされたプリコンパイル済みヘッダーを削除する]

ウィザードを前回実行したとき、結果のプリコンパイル済みヘッダーがコンパイル中に自動的にインクルードされるように選択した場合は、このオプションを選択し、暗黙的にインクルードされたプリコンパイル済みヘッダーを削除します。



[プロジェクトのコンパイル] ページ(オプション)

情報の収集 ページで [...完全分析を実行...] を選択した場合、次のページでプロジェクトをコンパイルします。 インクルード ツリーが生成され、照合され、次にウィザードを迅速に実行できるようにキャッシュが作成されます。 メッセージ ウィンドウにこのページで実行されるタスクが自己生成で表示されます。

[フィルタ基準] ページ

マスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルの内容を絞り込むために、フィルタを設定できます。

項目 説明

[nn 以上のソース ファイルで参照されているヘッダーをインクルードする]

マスタ プリコンパイル済みヘッダーにヘッダー ファイルをインクルードするための基準として、対象のヘッダー ファイルを参照する必要があるソース ファイル数を指定します。

[ガードのないヘッダーを除外する (推奨)]

ヘッダー ガードのないヘッダー ファイルを除外します。 ヘッダー ガードは #define を使用した構造で、コンパイル中にコンパイラに 1 回しか読み取られないことが保証されます。複数のヘッダーから参照されている場合でも 1 回しか読み取られません。

[プロジェクトの一部であるヘッダーを除外する (推奨)]

現在のプロジェクトの外部にあるヘッダーのみをインクルードします。 開発中のプロジェクトでは、通常ヘッダーが変更される可能性が高いので、これは推奨オプションです。

[ファイル名によるインクルード/除外]

インクルードまたは除外するファイルを指定します。

  • 一致するファイルのインクルード:
  • 一致するファイルの除外:

ワイルドカードを使用して、ファイル名(*.hpp など)やディレクトリ名($(BDS)/include など)を指定できます。

エントリ フィールドにファイル名やディレクトリ名を追加するには、ダイアログ ボックスの右端にある各ボタンを使用します。

[一致するファイルのインクルード] リストと [一致するファイルの除外] リストの間で移動するには、キーボードの矢印キーを使います。

[デフォルトに戻す]

プリコンパイル済みヘッダー ウィザードのすべてのオプションを初期デフォルト値に戻し、[一致するファイルのインクルード] フィールドと [一致するファイルの除外] フィールドをクリアします。 このボタンはプリコンパイル済みヘッダーを作成したときに予期せぬ結果が発生した場合に役に立ちます。 緊急時の非常ボタンをお探しならば、これがまさにそれです。

[ファイルの選択] ページ

このページには次の項目が一覧表示されます。

  • フィルタ基準に一致するヘッダー ファイル
  • フィルタ基準に一致しないヘッダー ファイル
  • 別のヘッダー ファイルにインクルードされているために無視できるファイル

このページでは、マスタ プリコンパイル済みへッダーにインクルードする、(またはプリコンパイル ヘッダーから除外する)ヘッダー ファイルを具体的に指定します。 チェックボックスがオンであるすべてのファイルはマスタ プリコンパイル済みヘッダーに追加されます。

[インクルード]

前のページで選択したフィルタ基準に一致するファイルが一覧表示されます。 [インクルード] リストで、マスタ ヘッダーから除外するファイルの名前のチェックボックスをオフにします。

[除外]

フィルタ基準に一致しないファイルが一覧表示されます。 [除外] リストで、チェックボックスをオンにしたファイルはマスタ ヘッダーにインクルードされます。

[無視 (別のヘッダーにより暗黙にインクルード)]

別の一致するヘッダー ファイルにインクルードされているため、フィルタ基準に一致するが、プリコンパイル済みヘッダーで冗長であるヘッダー ファイルを一覧表示します。 プリコンパイル済みヘッダーにファイルを追加するには、このリストのファイルのチェックボックスをオンにします。

[テスト ビルドを実行する]

このページで選択した結果を使用してテスト ビルドを実行します。 このチェックボックスをオンにした場合は、ウィザードにより実際のプリコンパイル済みヘッダー バイナリの生成と、プロジェクトをビルドするために使用できることの確認が試行されます。



[テスト ビルド] ページ(オプション)

このページは [テスト ビルドを実行する] チェックボックスを ファイルの選択 ページでオンにした場合にのみ表示されます。 このページでは任意のフィルタ基準を変更しないで最後まで継続する場合に、ウィザードにより生成されるマスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルの整合性を検証します。

テスト ビルド中に、ウィザードにより次の 3 つのステップが実行されます。

  1. 結果のページでインクルードされたすべてのヘッダーがプリコンパイルできることを検証します。 ウィザードは問題のあるヘッダーを検出し、除外を試みます。
  2. ヘッダーにある初期化済みデータを確認し、マスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルからヘッダーを除外します (初期化済みデータを含むヘッダーは PCH の作成に失敗する)。
  3. テストビルドとコンパイラを実行します。 ビルドしないすべてのファイルはマスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルを使用しないというタグがつきます(自動 pch)。

メッセージ フィールド

テスト ビルドによりメッセージが自己生成され、情報メッセージやコンパイル エラーが表示されます。

[停止]、[再実行]、[次へ] の各ボタン

テスト ビルドは自動的に開始され、[停止] ボタンがすぐに利用可能になります。 テスト ビルドが完了した後は、[停止] ボタンが [再実行] ボタンに変わります。 ウィザードの最終ページに進むには [次へ] をクリックする必要があります。



[ファイル名と設定]

これはプリコンパイル済みヘッダー ウィザードの最終ページです。

[すべてのコンパイル ユニットに暗黙的にインクルードする。]

ウィザードが自動で PCH をインクルードすることを指定します。 つまり、ウィザードによりプロジェクトがすべてのソース ファイルに対してマスタ プリコンパイル済みヘッダーを自動的に使用するようにセットアップされます。 BCC32 -Hi-Hh オプションを設定すると、"プリコンパイル済みヘッダー ファイルの挿入" が実行されます。

[ファイルのみ生成する (明示的にインクルード)。]

ウィザードでマスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルを作成することだけを指定します。 マスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルを使用する各ソース ファイルでは、#include コマンド(#pragma hdrstop の前に配置)を追加する必要があります。

[出力ファイル名]

マスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルの名前と場所を指定します。 デフォルト ファイル名は、pch<n>.h です。

[エディタで開く]

マスタ プリコンパイル済みヘッダー ファイルを作成し、コード エディタで開きます。

関連項目