DataSnap REST アプリケーション ウィザード

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[DataSnap REST アプリケーションの新規作成]ウィザードでは、AJAX 対応 Web アプリケーション構築の出発点となるプロジェクトが作成されます。どのオプションを選択した場合でも、次のコンポーネントを含むユニットが作成されます。

メモ: REST アプリケーションの TDSRESTWebDispatcher コンポーネントでは、SessionLifetime プロパティを TimeOut から Request に変更しない限り、やはりセッションが使用されます。

すべての追加コンポーネントは TDSServer に接続されます(Server プロパティに TDSServer コンポーネントの名前を設定)。サーバー アプリケーションとクライアント アプリケーション間の通信プロトコルは HTTP または HTTPS、技術は REST(Representational State Transfer)です。

[DataSnap REST アプリケーションの新規作成]ウィザードは、第 1 ステップで選択する REST アプリケーションの種類およびウィザード内での各種選択に応じて、4 ステップから 7 ステップで構成されます。ウィザードの各ステップは、次の図のようになっており、図の下には各ステップの詳しい説明が付いています。

[WebBroker プロジェクトの種類]ページ

DSREST1.png


ウィザードの第 1 ステップでは、REST アプリケーションの種類を選択するよう求められます。次の表に、使用可能なオプションを示します。


オプション 説明

[スタンドアロン VCL アプリケーション]

スタンドアロン REST VCL アプリケーションは、VCL フォームを表示する Web サーバーです。Indy HTTP サーバー コンポーネントを使って HTTP をサポートします。

[スタンドアロン コンソール アプリケーション]

スタンドアロン REST コンソール アプリケーションは、テキストのみのユーザー インターフェイスを持つ Web サーバーです。Indy HTTP サーバー コンポーネントを使って HTTP をサポートします。

[ISAPI ダイナミック リンク ライブラリ]

ISAPI および NSAPI Web サーバー アプリケーションは、Web サーバーによって読み込まれる共有オブジェクトです。クライアント要求の情報は構造体として DLL に渡され、TISAPIApplication によって評価されます。要求メッセージはそれぞれ別の実行スレッドで処理されます。この種類のアプリケーションを選択すると、プロジェクト ファイルのライブラリ ヘッダーと必要なエントリが uses 句に追加されます。また、プロジェクト ファイルの句がエクスポートされます。ISAPI ライブラリは IIS と統合されます。IIS では HTTP と HTTPS をサポートしています。

[Apache ダイナミック リンク モジュール]

Apache Web サーバーは、静的または動的な Web サイトをホストし、CGI(共通ゲートウェイ インターフェイス)、SSL(セキュア ソケット レイヤ)、および仮想ドメインとして安全で効率的な Web サーバー機能を提供します。Apache では HTTP と HTTPS をサポートしています。

[アプリケーションの種類]ページ

DSRESTa.png

このステップは、第 1 ステップで[スタンドアロン アプリケーション]を選択した場合にのみ必要になります。ここで、作成するアプリケーションの種類を選択することができます。

アプリケーションの種類は以下から選択できます。

  • [VCL アプリケーション]
  • [FireMonkey アプリケーション]

[Apache モジュール オプション]ページ

DSRESTb.png

このページが表示されるのは、ウィザードの最初のステップでプロジェクトの種類に[Apache ダイナミック リンク モジュール]を選択した場合のみです。

ここでは、次のような情報を入力するよう求められます。

  • [Apache バージョン]
  • [Apache モジュール]
  • [Apache ユニット]

[ポート番号]ページ

DSREST2.png


[DataSnap REST アプリケーションの新規作成]ウィザードのこのステップは、ウィザードの第 1 ステップで[スタンドアロン VCL アプリケーション]または[スタンドアロン コンソール アプリケーション]を選択した場合にのみ表示されます。この第 2 ステップでは、HTTP 通信ポートを入力する必要があります。また、ウィザードでは、[ポートのテスト]ボタンをクリックすることで、ポートが使用可能かどうかをテストすることもできます。自動検出された使用可能なポートの 1 つを[HTTP ポート]フィールドに自動的に入力するには、[オープン ポートの検索]ボタンをクリックします。

メモ: HTTPS プロトコルを使用する場合には、[HTTPS]チェック ボックスをオンにする必要があります。HTTPS プロトコルを選択すると、ウィザードには、証明書ファイルを指定するよう求める追加ステップが表示されます。HTTPS 通信ポートは 443(IIS で一般的に使われるポート)に設定されます。

[X.509 証明書]ページ

DSREST3.png


このステップは、前のステップで[HTTPS]通信プロトコルを選択した場合にのみ表示されます。ここでは、HTTPS 通信プロトコルを利用するための以下の情報を入力する必要があります。

  • X.509 証明書を含むファイルの名前(*.pem)
  • キーを含むファイルの名前
  • キー ファイルのパスワード
  • ルート証明書を記述したファイルの名前

選択が正しいかどうかを確かめるには、[テスト]ボタンをクリックします。

[サーバーの機能]ページ

DSREST4.png


このステップでは、DataSnap REST サーバーの機能を指定する必要があります。

  • [認証]オプションをオンにすると、TDSAuthenticationManager コンポーネントがサーバー フォームに配置されます。TDSRESTWebDispatcher コンポーネントはこの TDSAuthenticationManagerAuthenticationManager として使用するため、DataSnap サーバー用の REST ユーザー認証を実装できるようになります。実態は、Authenticate プロパティが実装されます。[認証]がオンの場合、クライアントは DataSnap のユーザー名とパスワードをSQL 接続プロパティとして指定する必要があります。
  • [サーバー メソッド クラス]オプションをオンにすると、TDSServerClass コンポーネントがサーバー フォームに追加され、クライアント アプリケーションにサーバー メソッドを公開するクラスをサーバー上に定義できるようになります。
  • [サンプル メソッド]オプションをオンにすると、ServerMethodsUnit には、EchoStringReverseString という 2 つの単純メソッドが実装されます。これらのメソッドはそれぞれ、パラメータとして与えられた Value を通常の状態と逆順の状態で返します。
  • [サンプル Web ファイル]オプションをオンにすると、一連のサンプル Web ファイルおよび関連ページがこのプロジェクトに追加されます。[プロジェクト マネージャ]で、これらはすべてこの DataSnap サーバー プロジェクトの配下に表示されます。templates ディレクトリ内のファイルを調べると、ServerFunctionInvoker メソッドと ReverseString メソッドの実際の Web 実装を参照できます。


  • [モバイル コネクタ]チェック ボックスをオンにすると、モバイル コネクタ開発用のプロキシ ディスパッチ機能がサポートされます。DataSnap モバイル コネクタについての詳細は「DataSnap モバイル コネクタ入門」を参照してください。
  • [サーバー モジュール]チェック ボックスをオンにすると、DataSnap サーバー コンポーネント用に独立したモジュールが作成されます。これにより、DataSnap REST アプリケーションで重量コールバックがサポートされます。

[サーバー メソッド クラスの上位クラス]ページ

DSREST5.png


[DataSnap REST アプリケーションの新規作成]ウィザードのこのステップでは、サーバー メソッド クラスの上位の型を尋ねます。

サーバー クラスで非ビジュアルのコンポーネントを使用する場合は、[TDataModule]を選択します。[TComponent]は、サーバー クラスを完全に実装する場合に選択します。

[プロジェクトの場所]ページ

DSREST6.png


ウィザードの最後のステップでは、生成される DataSnap REST サーバーの場所を尋ねます。作成しようとしている Web アプリケーションのルート ディレクトリを入力します。このディレクトリは、プロジェクトの実行可能ファイルの出力ディレクトリであり、.js ファイル、.html ファイル、.css ファイルなどの Web アプリケーション ファイルやその他の静的ファイルの格納場所です。

関連項目