IDE 内の Mercurial インテグレーション
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目次
バージョン インサイト機能により、Mercurial バージョン管理システムが IDE 内に統合されています。
Mercurial SCM の詳細は、http://mercurial.selenic.com/ を参照してください。
IDE での Mercurial の機能
IDE 内の Mercurial で管理されている任意のファイルに対して、以下が可能です。
- 履歴マネージャには、ローカル ファイル履歴情報と Mercurial 履歴情報の両方が表示されます。たとえば、Mercurial のコメントおよび履歴は、履歴マネージャの[情報]タブで参照できます。
- Mercurial システムで作成され管理されているファイルであれば、たとえそれが IDE で作成またはバックアップされたものでなくても、そのファイルのバージョン間で比較する、つまり差分を取ることができます。
- 以下のようなよく使われる Mercurial コマンドを実行できます。
- [コミット](Mercurial)(ローカルの変更内容をローカル リポジトリに送信する)
- ログの表示(履歴マネージャの[情報]タブをクリックする)
- [差分](ファイルの 2 つのバージョンを比較する)
RAD Studio における Mercurial コマンド
Mercurial を熟知している場合は、よく行われる Mercurial タスクを RAD Studio IDE で実行する方法を説明しているこの便利な表をご覧ください。
RAD Studio での Mercurial の有効化
Mercurial サポートはデフォルトでは有効になっていません。IDE で Mercurial を有効にするには、以下の手順を実施してください。
- システムに Mercurial をダウンロードしてインストールします。
- IDE で、[ツール|オプション...|バージョン管理|Mercurial]を開きます。
- システムにインストールした Mercurial 実行可能ファイル(hg.exe)のパスを入力します。たとえば、Windows システムでは、hg 実行可能ファイルは次の場所にあります。
C:\Program Files\Mercurial\hg.exe
- 必要に応じて、他のパラメータを変更します。
- [OK]をクリックして、ウィザードを終了します。
Mercurial 機能を実装するにあたって、IDE ではプロジェクトに何も追加しません。IDE では、ローカル リポジトリに格納されている Mercurial 情報を使用するだけです。
Mercurial のセットアップ
システムに Mercurial をインストールしたら、ユーザー名と電子メール アドレスを設定する必要があります。Mercurial では、コミットのたびにこの情報を使用します。
Mercurial リポジトリのユーザー名および電子メール アドレスを構成するには、システムに置かれている Mercurial.ini ファイル(C:\Users\<ユーザー名>\Mercurial.ini
)を編集する必要があります。
- コマンド ライン ツールを開きます。
- 次のコマンドを入力します。
hg config --edit
- ファイルに示されているようにユーザー名と電子メール アドレスを追加します。
# username = Jane Doe <[email protected]>
username =
- 以下を入力して新しい設定を確認します。
hg config
ローカル リポジトリの更新
バージョン間での競合を避けるため、変更を開始する前に必ずローカル ファイルを更新してください。
- コマンド ライン ツールを開きます。
- Mercurial リポジトリのローカル フォルダに移動します。
- 次のコマンドを入力します。
hg pull
- 必要に応じて、リモート リポジトリへの認証を行います。
- ローカル ディレクトリを更新します(
pull
コマンドで自動的に更新されることはありません)。hg update
Mercurial 使用時のトラブルシューティング
リモート リポジトリから内容を取得できない
リモート Mercurial リポジトリで認証が必要な場合(プライベート リポジトリの場合)、コマンド ラインからデータのクローンを作成する必要があります。「認証の必要なリポジトリのコピーのクローンによる作成」を参照してください。
関連トピック
対応コマンド
リポジトリ関連の動作
ログと履歴関連の動作
差分ビュー関連の動作
変更の取り消し