#pragma hdrstop
pragma 指令の概要:インデックス への移動
構文 (「疑似文法」を参照)
#pragma hdrstop
説明
この指令は,プリコンパイルの対象となるヘッダーファイルのリストを終了します。 これを使用することによって,プリコンパイルされたヘッダーを格納するためのディスク容量を節約することができます。
プリコンパイルされたヘッダーファイルは,#pragma hdrstop
の前の #include
指令が一致する場合に限り,プロジェクトを構成する複数のソースファイル間で共有できます。 したがって,#pragma hdrstop
の前の部分でプロジェクトの共通ヘッダーファイルをインクルードし,それ以降の部分で独自のヘッダーファイルをインクルードすることで,最高のコンパイラ性能を得ることができます。 #pragma hdrstop
の前の #include
指令はすべてのソースファイルでまったく同じであるか,違いがあるにしてもほんのわずかであることを確認してください。
統合開発環境は,プリコンパイルされたヘッダーの性能を強化するコードを生成します。 たとえば,[アプリケーションの新規作成]を選択したとき,ソースファイル「Unit1.cpp」の内容は以下のようになっています(コメントはここで説明のために追加したものです)。
#include <vcl.h> // 共通ヘッダーファイル #pragma hdrstop // リストをここで終了する
この #pragma 指令はソースファイルの中でのみ使用してください。 ヘッダーファイルの中で使用しても何の効果も得られません。