VCL フォームアプリケーションでビットマップイメージを表示する
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この手順では，ファイルからビットマップイメージをロードし，VCL フォームに表示します。
- ボタンコントロールを持つ VCL フォームを作成する。
- ビットマップイメージを用意する。
- ビットマップイメージをロードして表示する，ボタンの onClick イベントハンドラを作成する。
- アプリケーションをビルドして実行する。
VCL フォームとボタンを作成する
- ［ファイル > 新規作成 > その他］の［Delphi プロジェクト > ］または［C++Builder プロジェクト］を選択し，［VCL フォームアプリケーション］アイコンをダブルクリックします。VCL フォームデザイナが表示されます。
- ツールパレットの［Standard］ページから，TButton コンポーネントをフォームに配置します。
ビットマップイメージを用意する
- プロジェクトファイルを保存するディレクトリを作成します。
- ローカルドライブにあるビットマップイメージをプロジェクトディレクトリにコピーします。
- プロジェクトのすべてのファイルをプロジェクトディレクトリに保存します。
OnClick イベントハンドラを作成する
- オブジェクトインスペクタの［イベント］タブで，Button1 OnClick イベントをダブルクリックします。コードエディタが表示され，TForm1.Button1Click（Delphi）または TForm1::Button1Click（C++）イベントハンドラブロックにカーソルが置かれます。
- 次のイベントハンドラコードを入力します。MyFile.bmp は，プロジェクトディレクトリにある実際のビットマップイメージのパスに置き換えます。
Bitmap := TBitmap.Create;
try
Bitmap.LoadFromFile('MyFile.bmp');
Form1.Canvas.Brush.Bitmap := Bitmap;
Form1.Canvas.FillRect(Rect(0,0,100,100));
finally
Form1.Canvas.Brush.Bitmap := nil;
Bitmap.Free;
end;
Graphics::TBitmap *Bitmap = new Graphics::TBitmap();
try {
Bitmap->LoadFromFile( "..\\MyFile.bmp" );
Form1->Canvas->Brush->Bitmap = Bitmap;
Form1->Canvas->FillRect( Rect(0,0,100,100) );
} __finally {
Form1->Canvas->Brush->Bitmap = NULL;
Bitmap->Free();
}
メモ： C++ プロジェクトの場合は，出力ディレクトリがプロジェクトディレクトリ内にあるとします。
ヒント： Rect パラメータの値を調整すると，表示サイズを変更できます。
- Delphi の場合は，次の変数宣言を var ブロックに追加します。 Bitmap : TBitmap;
プログラムを実行する
- ［実行 > 実行］を選択します。
- ボタンをクリックすると，フォームの左上に 100×100 ピクセルの四角形でイメージのビットマップが表示されます。