リソース DLL の作成

提供: RAD Studio
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アプリケーション リソースをリソース ファイルに分離し、それをユーザーに対して表示するコード文字列(エラー メッセージなど)で使用すると、翻訳作業を単純化できます。 さらにリソースを分離する場合には、リソース DLL を作成します。 1 つのリソース DLL には、1 つのプログラムで使用するリソースだけがすべて含まれます。 リソース DLL を使用すると、各言語に対応するリソース DLL を取り替えるだけで複数の言語に翻訳可能なプログラムを作成できます。

プログラムのリソース DLL を作成するには、リソース DLL ウィザードを使用します。 まず、リソース DLL ウィザードを使用してプロジェクトに言語を追加します。 リソース DLL ウィザードは、追加する言語ごとにリソース DLL プロジェクトを生成します。 各リソース DLL プロジェクトは、言語のロケールを基に名前が付けられたサブディレクトリ内に作成されます。 リソース DLL ウィザードが作成した各リソース DLL プロジェクトには、以下のものが含まれます。

  • 使われている RC(.drc)ファイルの文字列テーブルとプロジェクトの resourcestring セクションで宣言された文字列を含む RC ファイル
  • フォームなどの GUI リソースを格納する .dfm フォーム ファイル

RAD Studio では、作成されたリソース DLL プロジェクトを使用して、関連するフォーム ファイルおよび RC ファイルのリソースを含む、リソースだけの DLL を構築することができます。

サポートしたい翻訳ごとに、リソース DLL ウィザードを使用してリソース DLL を作成する必要があります。 各リソース DLL には、翻訳先のロケールに固有のファイル拡張子を付けなければなりません。 リソース DLL ウィザードを使用する場合には、拡張子は自動的に付けられます。 使用しない場合は、「言語カルチャ名、コード、および ISO 値」に記載されている表の ISO 639x の 3 文字の値を使って、言語のロケールに応じた拡張子を指定してください。

関連項目