運用環境への EMS サーバーまたは EMS コンソール サーバーのインストール
EMS サーバーのセットアップ への移動
運用環境の場合は、EMS サーバーと EMS コンソール サーバーを Web サーバーにセットアップすることをお勧めします。 Microsoft IIS サーバー および Apache サーバーを現在サポートしています。
InterBase データベースと構成ファイル(.ini ファイル)が必要です。これらのファイルを初めて作成する場合は、「EMS Server または EMS コンソール サーバーの構成」で示した手順に従います。
- メモ: EMS ライセンスを持っていて、InterBase XE7 暗号化データベースを運用環境に持っている場合には、「運用環境用 EMS データベースの要件」での手順をまず行う必要があります。
EMSServer.IB ファイルと EMSServer.ini ファイルのデフォルト パスは次のとおりです。
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
- メモ: データベースの作成後、.ini ファイルを編集してデータベースの場所を指定します。InterBase サーバーが稼働していることを確認します。
EMS サーバーに必要なバイナリ ファイル
RAD Studio をインストールしたマシンとは異なるマシン上で、EMS サーバーを実行するには、DLL のインストール フォルダにある次のファイル群が必要となります:
Microsoft IIS Support (Windows ISAPI) の場合:
borlndmm.dll
CustomIPTransport240.bpl
dbrtl240.bpl
EMSConsole.dll
EMSServer.dll
emsserverapi240.bpl
FireDAC240.bpl
FireDACCommon240.bpl
FireDACCommonDriver240.bpl
rtl240.bpl
FireDACIBDriver240.bpl
IndyCore240.bpl
IndyIPClient240.bpl
IndyIPCommon240.bpl
IndyProtocols240.bpl
IndySystem240.bpl
inet240.bpl
vcl240.bpl
vcldb240.bpl
vclFireDAC240.bpl
vclx240.bpl
xmlrtl240.bpl
- FireDAC を InterBase 以外のデータベース管理システムで使用する場合は、その DBMS の FireDAC ドライバ(たとえば SQLite 用の
FireDACSqliteDriver240.bpl
など)が必要です。
FireDACCommon240.bpl
FireDACCommonDriver240.bpl
FireDACIBDriver240.bpl
FireDACSqliteDriver240.bpl
IndyCore240.bpl
IndyIPClient240.bpl
IndyIPCommon240.bpl
IndyProtocols240.bpl
IndySystem240.bpl
inet240.bpl
mod_emsserver.dll
rtl240.bpl
xmlrtl240.bpl
カスタム EMS リソースのパッケージを 1 つまたは複数作成した場合、それらをパッケージ共有ライブラリ ファイルにビルドする必要があり、それらも用意する必要があります。
Microsoft IIS サポート(Windows ISAPI)
IIS サーバー上で稼働する EMS サーバーと EMS コンソールの両者を設定する DLL(EMSServer.dll と EMSConsole.dll)は、次のフォルダにあります:
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\bin
- Windows 64 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\bin64
IIS サーバー上で動作する EMS サーバーまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。
IIS 7 をインストールする
- [コントロール パネル|プログラムと機能|Windows の機能の有効化または無効化]を選択します。
- メモ: これには特権モードが必要です。
- [Windows の機能]ダイアログ ボックスの[インターネット インフォメーション サービス]ノードを展開し、以下を行います。
- [Web 管理ツール]の[IIS 管理コンソール]のチェックをオンにします。
- [World Wide Web サービス]の[アプリケーション開発機能]を展開し、[ISAPI 拡張機能]と[ISAPI フィルタ]のチェックをオンにします。
- [World Wide Web サービス]の[HTTP 共通機能]を展開し、同様に[既定のドキュメント]、[ディレクトリの参照]、[HTTP エラー]、[静的コンテンツ]のチェックがオンになっているか確認します。
- [OK]をクリックして、インストールを開始します。
IIS 7 を確認する
- IIS 7 のインストール後、通常のブラウザで URL
http://localhost/
を開いて、IIS が動作し機能していることを確認します。- メモ: ファイアウォール設定を確認し、必要に応じてポート 80 TCP トラフィックの例外を追加する必要があるかもしれません。
新しいサイトを作成する
以下の手順で新しいサイトを追加します。
C:\inetpub\wwwroot
に移動し、新しいフォルダ(たとえば emsconsole や emsserver など)を作成します。- そのフォルダに、EMS サーバーまたは EMS コンソール サーバーの構成で作成した EMSServer.ini ファイル(デフォルトの場所は
C:\Users\Public\Documents\Embarcadero\EMS\
)を貼り付けます。 - そのフォルダに、必要なバイナリ ファイルをコピーします。
- (EMS コンソールの場合のみ)
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\ObjRepos\en\EMS
からC:\inetpub\wwwroot\emsconsole
に webresources フォルダをコピーします。
EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)
EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。
[Console.Paths.ISAPI] ResourcesFiles= C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\
メモ: 変更内容を有効にするには、IIS サーバーを再起動する必要があります。
IIS 7 を ISAPI DLL 向けに構成する
- [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます(特権モードが必要)。
- ヒント: [プログラムとファイルの検索]で「Inetmgr」と入力して、IIS マネージャを開きます。
- [サイト]内の[既定の Web サイト]の下のフォルダ(emsserver または emsconsole)を選択します。
- [ハンドラー マッピング]をダブルクリックします。これにより、[ハンドラー マッピング]ウィンドウが開きます。
- [ISAPI-dll]を選択します。それが強調表示されます。
- [操作]パネル内の[編集...]をクリックします。
- [実行可能ファイル (オプション)]フィールドに .dll ファイルのパスを入力し、[開く]をクリックします。
- emsserver.dll の場合: たとえば
C:\inetpub\wwwroot\emsserver\emsserver.dll
- emsconsole.dll の場合: たとえば
C:\inetpub\wwwroot\emsconsole\emsconsole.dll
- emsserver.dll の場合: たとえば
- [OK]をクリックしたあと、[はい]をクリックします。
- [操作]パネルの[機能のアクセス許可の編集...]をクリックします。
- [機能のアクセス許可の編集]ダイアログ ボックスが開きます。
- [実行]をオンにします。
- [OK]をクリックして、変更内容をコミットします。
ISAPI モジュールを有効にする
- [接続]ツリーのルート ノードをクリックします。
- [ISAPI および CGI の制限]をダブルクリックします。
- [操作]パネルの[機能設定の編集...]をクリックします。
- [特定できない ISAPI モジュールを許可する]オプションをオンにします。このオプションにより、任意の ISAPI DLL を IIS で実行できるようになります。このオプションを使用しない場合は、ISAPI DLL のリストを明示的に指定する必要があります。
- [OK]をクリックします。
IIS 7 x64 で 32 ビット ISAPI DLL を有効にする
これは、IIS 7 x64 を使用していて、32 ビット ISAPI DLL をその IIS で実行したい場合にのみ必要です。ISAPI DLL と IIS7 が両方とも x86 か両方とも x64 であれば、このステップは省略できます。
- [アプリケーション プール]ノードをクリックします。
- [DefaultAppPool]項目をクリックします。
- [操作]パネル内の[詳細設定...]をクリックします。
- [詳細設定]ダイアログが開きます。
- [32 ビット アプリケーションの有効化]を[True]に設定します。
- [OK]をクリックして、変更内容をコミットします。
クロスドメイン要求を許可するよう IIS を構成する
Web サーバー上に EMS コンソール サーバーの Web ファイル リソースが置かれていて、異なるドメインからの HTTP 要求を受け付けたい場合には、HTTP 応答ヘッダーをセットアップする必要があります。
-
C:\inetpub\wwwroot
に移動し、Web ファイル フォルダなどの新しいフォルダを作成します。 - webfilesresources 以下に Web ファイル リソース フォルダを貼り付けます。
- メモ: webresources というフォルダ名を変更してはなりません。
- [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ]を開きます。
- [サイト]内の[Default Web Site]の下の Web ファイル フォルダ(webfilesresources)を選択します。
- [HTTP 応答ヘッダー]をダブルクリックします。
- [操作]パネル内の[追加...]をクリックします。
- 次の構成のいずれかを入力します(名前: 値)。
- Access-Control-Allow-Origin: *
- (より限定的な構成)Access-Control-Allow-Origin: http://domain:port/
- [OK]をクリックして変更を反映します。
- メモ: 詳細は、「Web サーバー内への EMS コンソール サーバー Web ファイル リソースの配置」を参照してください。
Apache サーバーのサポート
EMS Apache サーバー モジュール(mod_emsserver.dll
と mod_emsconsole.dll
)は、次の場所にあります:
- Windows 32 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\bin
- Windows 64 ビット:
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\bin64
Apache サーバー上で動作する EMS サーバーまたはコンソールをセットアップするには、以下の手順に従います。
- Apache HTTP Server for Windows をダウンロードおよびインストールします。
- メモ: EMS サーバーは、Apache HTTP Server バージョン 2.0、2.2、2.4 でのみ稼働します。
- EMS Apache サーバー モジュール(
mod_emsserver.dll
)または EMS Apache コンソール モジュール(mod_emsconsole.dll
)を、1 つの場所へコピーします:- たとえば、
C:/mod
フォルダなどを作成することができます。
- たとえば、
- Apache HTTP Server を設定して、EMS Apache サーバーおよび EMS Apache コンソール モジュールを読み込みます。
httpd.conf
ファイルを編集します。- 次の行を追加して、EMS Apache サーバー モジュール(
mod_emsserver.dll
)を読み込みます。
- 次の行を追加して、EMS Apache コンソール モジュール(
mod_emsconsole.dll
)を読み込みます。
- メモ: Apache ドキュメントに従い、「
_module
」接尾辞をモジュール名に追加します。そうでなければ、Apache はモジュールを読み込みません。
Location
タグを追加してコンテナを作成し、そこで、特定の URL へのアクセス制御ルールを指定することができます。
- 次の行を追加して、EMS Apache サーバー モジュール(
-
Listen
を変更し、デフォルト リスナ ポートを変更します。たとえば、8085 に変更します。 Listen 8085 - (EMS コンソールの場合のみ)webresources フォルダを(
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\18.0\ObjRepos\en\EMS
から)、Apache モジュール DLL をコピーしたフォルダ(C:/mod
)へコピーします。 - EMS Apache サーバー モジュールが適切に実行されているか確認するため、Web ブラウザを開き、次のように入力します:
http://localhost:8085/ems-server/version
- EMS Apache コンソール モジュールには、次よりアクセスします:
http://localhost:8085/ems-console/
EMSServer.ini ファイルを構成する(コンソールの場合のみ)
EMSServer.ini ファイルを次のように編集します。
[Console.Paths.Apache] ResourcesFiles = C:\mod\ ;WebFiles =
メモ: 変更内容を有効にするには、Apache サーバーを再起動する必要があります。