FireMonkey
GUI アプリケーション フレームワーク への移動
FireMonkey では、現代のデスクトップ デバイスやモバイル デバイスに搭載されているグラフィックス処理装置(GPU)を利用して、パーソナル環境からエンタープライズ環境までのすべての範囲をターゲットに、複数のプラットフォームで動作する視覚的に魅力のあるアプリケーションを作成できます。
関連トピック
FireMonkey 関連のトピックには、以下のものがあります。
- 「FireMonkey クイック スタート ガイド」では、イラストやスクリーン ショットを使って FireMonkey アプリケーション プラットフォームについて紹介しており、追加情報へのハイパーリンクも記載されています。
- 「FireMonkey アプリケーション ガイド」は FireMonkey アプリケーションを作成する際に役に立ちます。
- 「FireMonkey コンポーネント ガイド」は FireMonkey コンポーネントの設計および作成方法について説明します。
- FireMonkey アクセシビリティ(ユーザー補助)パッケージ は、スクリーン リーダーやボイスオーバーを備えた OS X 向け FireMonkey アプリケーションを作成する際に役に立ちます
FireMonkey の主要な機能
- ウィンドウ、メニュー、タイマ、ダイアログ ボックスなどの OS 機能のクロスプラットフォーム抽象化レイヤ
- 2D および 3D グラフィックス
- (Adobe Flash や Microsoft WPF のような)強力なベクタ エンジン
- 高速のリアルタイム アンチエイリアス ベクタ グラフィックス(解像度に独立、アルファ ブレンディング機能およびグラデーション機能搭載)
- WYSIWYG デザイナおよびプロパティ エディタ
- 高度な GUI エンジン - ウィンドウ、ボタン、テキストボックス、数値ボックス、メモ、アングルボックス、リスト ボックス、他
- ベクタ グラフィックス スタイルとサンプル スタイル テーマに基づいた高度なスキニング エンジン
- 2D グラフィックス用のプリミティブ図形のほか、一連の組み込みブラシ、ペン、ジオメトリ、変換
- バックグラウンド スレッドで計算される高度なアニメーション(使いやすく正確、最低限の CPU 使用率、自動フレーム レート修正機能搭載)
- ソフトウェアで描画されるビットマップ効果(ドロップ シャドウ、ぼかしなど)
- 図形などのコントロールの柔軟性の高いレイアウトと合成
- Unicode 対応の階層フォーム
- JPEG、PNG、TIFF、GIF 形式での読み取り/書き込みのサポート
- 多言語対応のエンジン、エディタ、サンプル
VCL は FireMonkey と互換性がない
注意: FireMonkey(FMX)とビジュアル コンポーネント ライブラリ(VCL)は互換性がないため、同じモジュール内で一緒に使用してはなりません。 つまり、FireMonkey か VCL のどちらか一方だけのモジュールでなければなりません。 この非互換性は、FireMonkey(FMX)と VCL とのフレームワークの違いに起因するものです。
ただし、以下のことは可能です。
- FireMonkey ライブラリを VCL アプリケーションで使用したり、VCL ライブラリを FireMonkey アプリケーションで使用すること(「OS X の共有ライブラリ」参照)。
- VCL アプリケーションを FireMonkey アプリケーションに変換するための一般的なガイドラインを「VCL から FireMonkey への変換」で参照すること
- VCL アプリケーションを FireMonkey アプリケーションに移行するための一般的な手順を「VCL アプリケーションから FireMonkey への移行」で参照すること
- VCL から FireMonkey への変換プログラムを、http://www.midaconverter.com/ から取得すること。
RAD Studio では 3 つの主要なライブラリを用意しています。
- FireMonkey (FMX) は、高度なグラフィックス機能、アニメーション機能、スタイリング機能を備えたビジュアル コンポーネント ライブラリです。 FireMonkey アプリケーションを、サポートされているターゲット プラットフォームならいずれでも作成することができます。
- VCL(ビジュアル コンポーネント ライブラリ)は、Windows(Win32 アプリケーションと Win64 アプリケーション)でのみサポートされているビジュアル コンポーネントのオブジェクト階層です。
- ランタイム ライブラリ(RTL) は、Delphi と C++ で共有される手続きライブラリで、どのサポート ターゲット プラットフォームでも利用可能です。 RTL は、System、System.SysUtils、System.IOUtils、System.Classes の各ユニットのメンバで構成されています。
RTL を FireMonkey アプリケーションで自由に使用することはできますが、VCL を FireMonkey アプリケーション モジュールで直接使用することはできません。
関連項目
- VCL アプリケーションから FireMonkey への移行
- FireMonkey コード例
- チュートリアル:LiveBinding を使用してコードを書かずにアプリケーションを作成する - FireMonkeyFireMonkey と LiveBinding を使用してデータベースへの接続方法を示します
- チュートリアル:FireMonkey 3D アプリケーションを作成する - FireMonkey 3D アプリケーションを作成し、2D コントロールを実装する方法を説明します
- FireMonkey ライブラリ リファレンス
- クロスプラットフォーム アプリケーション
- FireMonkey マルチデバイス アプリケーションおよびコンポーネント作成用ウィザード
- OS X のアプリケーション開発
- iOS モバイル アプリケーション開発
- Android モバイル アプリケーション開発
- Windows および Mac のアプリケーション開発入門(e ラーニング シリーズ)(英語版)