アプリケーションでのパッケージの読み込み
実行時パッケージ への移動
次のいずれかの方法でパッケージを動的に読み込むことができます。
- [<プロジェクト名> のプロジェクト オプション]ダイアログ ボックスで[実行時パッケージを使ってリンク]を選択する(このトピックで説明します)
- LoadPackage 関数を使ってパッケージを読み込む
[<プロジェクト名> のプロジェクト オプション]ダイアログ ボックスを使ってパッケージを読み込むには:
- IDE でプロジェクトを開くか作成します。
- [プロジェクト|オプション...|パッケージ|実行時パッケージ]を選択します。
- [実行時パッケージを使ってリンク]チェック ボックスをオンにします。
- [実行時パッケージ インポート ライブラリ]フィールドの既知の実行時パッケージの一覧を確認します (インストール済みの設計時パッケージに関連付けられた実行時パッケージは既に含まれています)。実行時パッケージは、必要なとき(つまり、そのパッケージ内のユニットで定義されたオブジェクトを参照したとき)にだけ暗黙的に読み込まれます。
- 追加のライブラリ名を入力するには、[実行時パッケージ インポート ライブラリ]入力フィールドをクリックして次のいずれかを行います。
- フィールドの右端に表示される参照()ボタンをクリックします。
- [実行時パッケージ インポート ライブラリ]ダイアログ ボックスで次のいずれかを行います。
- 新しいパッケージの名前を入力して[追加]をクリックします。
- 使用可能なパッケージのリストを参照するために、[実行時パッケージ インポート ライブラリ]ダイアログ ボックスの[フォルダの参照...]ボタンをクリックします。その後、[実行時パッケージの追加]ダイアログ ボックスの[パッケージ名]の横にある[参照...]ボタンをクリックします。
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- メモ: [実行時パッケージの追加]の[検索パス]編集ボックスを編集すると、グローバル ライブラリ パスが変更されます。
- 入力フィールドに 1 つ以上のパッケージ名を入力します。
- パッケージ名にファイル拡張子(または Delphi リリースを表すバージョン番号)を含める必要はありません。つまり、VCL アプリケーションの vcl90.bpl であれば vcl となります。[実行時パッケージ インポート ライブラリ]編集ボックスに直接入力する場合には、名前の間を必ずセミコロンで区切ってください。たとえば、次のように入力します。
- フィールドの右端に表示される参照()ボタンをクリックします。
rtl;vcl;vcldb;vclado;vclbde;
[実行時パッケージ インポート ライブラリ]編集ボックスのパッケージは、コンパイル時に自動的にアプリケーションにリンクされます。重複したパッケージ名は無視されます。また、[実行時パッケージを使ってリンク]チェック ボックスがオフの場合には、アプリケーションはパッケージを使わずにコンパイルされます。
実行時パッケージの選択は現在のプロジェクトでのみ有効です。現在の選択内容を新規プロジェクト作成時の自動デフォルトにするには、[<プロジェクト名> のプロジェクト オプション]ページの一番下にある[デフォルト]チェック ボックスをオンにします。
メモ: パッケージを使用するアプリケーションを作成するには、元の Delphi ユニットの名前をソース ファイルの uses 句に記述する必要があります。たとえば、メイン フォームのソース ファイルの先頭部分はおそらく次のようになっています。
unit MainForm;
interface
uses
Windows, Messages, SysUtils, Variants, Classes, Graphics, Controls, Forms, Dialogs;
#include "vcldb.h"
この VCL の例で参照されているユニットは、vcl パッケージおよび rtl パッケージに含まれています。しかし、アプリケーションで vcl および rtl を使用している場合でも、これらの参照を uses 句に含めておかなければなりません。そうでなければコンパイラ エラーが発生します。生成されたソース ファイルでは、これらのユニットはフォーム デザイナによって自動的に uses 句に追加されています。