アプリケーションへのサイレント ビデオ クリップの追加
アニメーション コントロールを使用すると、アプリケーションにサイレント ビデオ クリップを追加できます。
メモ: Windows Vista と Windows 7 のどちらかを使用している場合は、CommonAVI(Vcl.ComCtrls.TAnimateParams.CommonAVI など)が正常に動作するよう、
uses
句に ShellAnimations を追加する(Delphi の場合)か、#include
で ShellAnimations をインクルードする(C++ の場合)必要があります。この追加で、Windows XP の場合と似た AVI リソースがリンクされます。
サイレント ビデオ クリップを追加するには:
- [ツール パレット]の[Win32]カテゴリの[TAnimate]アイコンをダブルクリックします。ビデオ クリップを表示するフォーム ウィンドウに自動的にアニメーション コントロールが追加されます。
- [オブジェクト インスペクタ]を使用して、[Name]プロパティを選択し、アニメーション コントロールに新しい名前を付けます。追加したアニメーション コントロールを呼び出す場合は、この名前が使用されます。(新しい名前は Delphi の識別子として有効なものでなければなりません)。設計時プロパティを設定するときとイベント ハンドラを作成するときは、常に[オブジェクト インスペクタ]を使って操作します。
- 次のいずれかを選択します。
- [CommonAVI] プロパティを選択し、ドロップダウン ボタンをクリックします。リスト内の利用可能な AVI の中から 1 つを選択します。
- ResName または ResId プロパティを指定することで AVI リソースを選択できます。ResHandle を使用すると、ResName または ResID で識別されるリソースを含むモジュールを示すことができます。
- あるいは、[FileName]プロパティを選択して参照([...])ボタンをクリックし、[AVI を開く]ダイアログ(Windows アプリケーション)でローカル ディレクトリまたはネットワーク ディレクトリから AVI ファイルを選択し[開く]をクリックします。これによって AVI ファイルがメモリ内に読み込まれます。[Active]プロパティまたは Play メソッドで再生を始めるまで最初のフレームを表示しない場合は、実行時に Open プロパティを True に設定します。
- [Repetitions]プロパティは AVI クリップを繰り返し再生する回数を設定します。この値が 0 の場合は、Stop メソッドが呼び出されるまで自動的に繰り返し再生されます。
- その他の Vcl.ComCtrls.TAnimate コントロールの設定を変更します。たとえば、アニメーション コントロールを開いたときに表示される最初のフレームを変更する場合は、[StartFrame]プロパティの値を設定します。
- ドロップダウン リストを使って[Active]プロパティを[True]に設定するか、または実行中に特定のイベントが発生すると AVI クリップを再生するイベント ハンドラを作成します。たとえば、ボタンを押したら AVI の再生を開始するには、ボタンの OnClick イベントの中で Active プロパティを true にします。Play メソッドを呼び出しても同じです(VCL のみ)。
メモ: [Active]プロパティを[True]に設定した後にフォームまたはフォームのコンポーネントを変更すると、[Active]プロパティが[False]になるので、[True]にリセットする必要があります。これは実行直前か実行時に行ってください。
アニメーション コントロールの使い方については、「サイレント ビデオ クリップの追加の例」を参照してください。