クラス補完を使用する
クラス補完により、宣言した Delphi クラス メンバのスケルトン コードが生成され、新規クラスの定義が自動化されます。 クラス補完のショートカット キーは Ctrl+Shift+C
です。
クラス補完は、クラスだけでなく手続きにも使用できます。 クラスへの新しい手続きの追加は、次のいずれかの方法で行うことができます。
- クラス内に手続きを直接定義し、実装を自動補完する。
- 実装を定義し、定義を自動補完する。
クラス補完機能を使用するには:
- コード エディタで、ユニットの interface セクションにクラスを宣言します。 たとえば、次のように入力したとします。
type TMyButton = class(TButton) property Size: Integer; procedure DoSomething; end;
- クラス宣言を右クリックし、[カーソル位置のクラスを補完]を選択します。
ヒント: クラス宣言の内部にカーソルを置き、
Ctrl+Shift+C
を押してクラス補完を呼び出すこともできます。クラス補完により、プロパティの宣言のうち必要なものに read 指定子および write 指定子が自動的に追加され、さらに、各クラス メソッドに対して implementation セクションにスケルトン コードが追加されます。
ヒント: また、クラス補完を利用して、imprementation セクションで定義したメソッドのための、インターフェイス宣言を補完することも可能です。
クラス補完を呼び出すと、先ほどのサンプル コードは次のようになります。
type TMyButton = class(TButton) private FSize: Integer; procedure SetSize(const Value: Integer); published property Size: Integer read FSize write set_Size; procedure DoSomething; end;
implementation セクションには次のスケルトン コードが追加されます。
{ TMyButton } procedure TMyButton.DoSomething; begin end; procedure TMyButton.SetSize(const Value: Integer); begin FSize := Value; end;
宣言と実装がアルファベット順にソートされている場合には、クラス補完でもその順序が保持されます。 ソートされていない場合には、新しいルーチンはユニットの implementation セクションの末尾に追加され、新しい宣言はクラス宣言の先頭の private セクションに追加されます。
ヒント: [不完全なプロパティ宣言を補完する]オプション([ツール|オプション...|ユーザー インターフェイス|エディタ|ソース|支援機能オプション])では、クラス補完でプロパティ宣言を補完するかどうか指定することができます。