マルチスレッド アプリケーションの作成
マルチスレッド アプリケーションの作成:インデックス への移動
いくつかのオブジェクトは、マルチスレッド アプリケーションの作成を容易にします。 マルチスレッド アプリケーションは、同時に複数の実行パスを持つアプリケーションです。 複数のスレッドを使用するには、慎重な検討が必要ですが、次の点でプログラムを強化できます。
- ボトルネックを回避する: スレッドが 1 つだけの場合、ディスク上のファイルへのアクセス、他のマシンとの通信、マルチメディア コンテンツの表示などの遅い処理を待つ間、プログラムは実行をすべて停止しなければなりません。 その処理が完了するまで、CPU はアイドルのままです。 スレッドが複数の場合は、1 つのスレッドで遅い処理の結果を待っている間に、他の複数のスレッドでアプリケーションの実行を継続できます。
- プログラムの動作を整理する: プログラムの動作は、別々に機能する、並行する複数のプロセスに整理できることがよくあります。 複数のスレッドを使用すると、これらの並行した状況ごとに、コード セクションを 1 つずつ同時に起動できます。 また、複数のスレッドを使用すると、さまざまなプログラム タスクに優先度を設定して、より重要なタスクにより多くの CPU 時間を割り当てられます。
- マルチプロセッシング: プログラムを実行するシステムに複数のプロセッサが搭載されている場合、処理を複数のスレッドに分割して別々のプロセッサで同時に実行することで、パフォーマンスを向上させることができます。
メモ:ベースとなるハードウェアがマルチプロセッシングをサポートしていても、すべてのオペレーティング システムが真のマルチプロセッシングを実装しているわけではありません。 たとえば、ベースとなるハードウェアがマルチプロセッシングをサポートしていても、Windows 9x はマルチプロセッシングをシミュレートするだけです。
トピック
次のトピックでは、アプリケーションにスレッド サポートを作成する方法を説明しています。