ロケールに固有の機能
特定のロケール環境向けのアプリケーションに特別な機能を追加することができます。日本語の環境でアプリケーションを作成する場合には IME(インプットメソッドエディタ。FEP,かな漢字変換という場合もあります)の制御が必要になる場合があります。
コントロールは IME をプログラムするときにサポートを提供します。文字入力用のキャレットが表示されるコントロールのほとんどは ImeName プロパティを持っています。また,IME によるキーボード入力の変換方法を指定する ImeMode プロパティがあります。さらに IME 制御のためのプロテクトメソッドが ImeName クラスで定義されているので,ImeName クラスから継承したクラスでは IME の制御を簡単に行うことができます。また,実行環境で利用可能な IME に関する情報が Vcl.Forms.Screen グローバル変数により提供されます。
Screen グローバル変数は,ユーザーのシステムにインストールされているキーボードマッピングの情報も提供します。したがって,アプリケーションの実行環境に関する固有の情報が得られます。
IME は,VCL アプリケーションでのみ利用可能です。