複数データセットへの単一ナビゲータの使用
レコード間の移動と操作 への移動
他のデータ対応コントロールの場合と同様に、ナビゲータの DataSource プロパティでは、そのコントロールをデータセットにリンクするデータ ソースを指定します。実行時にナビゲータの DataSource プロパティを変更することにより、単一のナビゲータで、複数のデータセットに対するレコードのナビゲーションおよび操作を行えます。
フォームに 2 つの編集コントロールが含まれていて、それぞれ、CustomersSource データ ソースを通じて CustomersTable データセットに、OrdersSource データ ソースを通じて OrdersTable データセットに、リンクされているとしましょう。CustomersSource に接続されている編集コントロールにユーザーが移動すると、ナビゲータも CustomersSource を使用しなければなりません。また、OrdersSource に接続されている編集コントロールにユーザーが移動すると、ナビゲータも OrdersSource に切り替えなければなりません。一方の編集コントロールの Vcl.Controls.TWinControl.OnEnter イベント ハンドラをコーディングしたあと、そのイベントをもう一方の編集コントロールと共有することができます。次に例を示します。
procedure TForm1.CustomerCompanyEnter(Sender :TObject);
begin
if Sender = CustomerCompany then
DBNavigatorAll.DataSource := CustomerCompany.DataSource
else
DBNavigatorAll.DataSource := OrderNum.DataSource;
end;