設計時パッケージ
設計時パッケージは、IDE の ツールパレット にコンポーネントをインストールする場合や、カスタム コンポーネント用の特別なプロパティ エディタを作成する場合に使用されます。どのパッケージが組み込まれているかは、使用している Delphi のエディションによって異なります。また、Delphi がカスタマイズされているかによっても異なります。コンポーネント > パッケージのインストール... を選択すると、システムにインストールされているパッケージの一覧が表示されます。
これらの設計時パッケージは実行時パッケージを呼び出すことによって動作します。呼び出される実行時パッケージは、設計時パッケージの requires 節で宣言されています。たとえば、dclstd では vcl を参照します。dclstd パッケージ自体に、標準コンポーネントの多くを ツールパレット で利用可能にする追加機能が含まれています。
あらかじめインストールされているパッケージのほかに、独自のコンポーネント パッケージや、サードパーティ ベンダーのコンポーネント パッケージも IDE にインストールできます。新しいコンポーネントのデフォルト コンテナとして、dclusr 設計時パッケージが用意されています。詳細については、「コンポーネント パッケージのインストール」を参照してください。
C++Builder では、Delphi ソース ファイルを含んだ設計時パッケージのコンパイルをサポートしています。ただし、それらの Delphi ソースのいずれかで、DesignIDE100.bpl 内に存在する DesignIntf、DesignEditors、ToolsAPI といった IDE 提供の設計時ユニットが参照されている場合は、それらの参照が C++Builder パッケージで必ず解決できるようにするための手段を講じる必要があります。詳細については、「Delphi ソースを含んだ C++ 設計時パッケージをコンパイルする」を参照してください。