COFF2OMF.EXE - インポート ライブラリ変換ツール

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COFF2OMF は、COFF インポート ライブラリ ファイル(<InputFile>)を対応する OMF インポート ライブラリ ファイル(<OutputFile>)に変換します。 COFF2OMF.EXE は RAD Studio の \bin ディレクトリ内にあります。

コマンドライン構文

Coff2Omf [<options>] <InputFile> <OutputFile>


コマンドライン要素

要素 説明

<options>

コマンドライン オプション。 省略可能です。

<InputFile>

変換する COFF インポート ライブラリ ファイルを指定します。 このファイルは必ず指定しなければなりません。

<OutputFile>

出力する OMF インポート ライブラリ ファイルの名前を指定します。 このファイルは必ず指定しなければなりません。


コマンドラインのヘルプを表示するには、次のように入力します:

coff2omf

COFF2OMF は、COFF インポート ライブラリ内の公開シンボルを OMF インポート ライブラリ内の対応する一連のシンボルに変換します。 COFF2OMF により、C++Builder ユーザーは、COFF 形式を用いている Microsoft DLL などのサードパーティ DLL にリンクできるようになります。 COFF2OMF では、.OBJ ファイルは変換されません。

特定の DLL 用に作成された COFF インポート ライブラリに対して COFF2OMF ツールを実行し、生成されたインポート ライブラリを使用して OMF 形式の EXE や DLL を COFF DLL にリンクします。


コマンドライン オプション

COFF2OMF.EXE では、以下の表に示すコマンドライン オプションをサポートしています。

COFF2OMF コマンドライン オプション

オプション 説明

-h または -?

ヘルプを表示します。

-q

サイレント モード。 情報を標準出力に表示せずに変換を行います。

-v

選択されたシンボルをダンプします。 変換済みのシンボルを標準出力にダンプします。出力先は出力ファイルにリダイレクトすることができます。

-r

出力ファイルが空であれば削除します。 エラーが発生したり、変換結果が空のファイルであった場合は、出力ファイルを削除します。

-lib:xx

OMF インポート ライブラリ生成のオプションを指定します。 指定可能な xx オプションは以下のとおりです。

  • ms -- MS C++ の "名前マングル" と呼ばれる名前変換が行われるエントリを許可します。 (デフォルトでは、許可されません。)
  • st -- MS stdcall 形式の名前変換結果にエイリアスを追加するのではなく、名前を正規化します。
  • ca -- MS ライブラリで行われているような cdecl 関数名へのエイリアス追加を実行しません。 (デフォルトでは、エイリアスが追加されます。)