RTL アクション
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GUI アプリケーションには、同じコードを実行し表示テキスト、ヒント、ショートカット、コンテキスト ヘルプなどのいくつかのプロパティを共有するさまざまなコントロール(メニュー、ツールバー ボタンなど)がよく用意されています。アクションでは、それらのコントロールで実行されるコードと、共通するプロパティのほとんどを一箇所にまとめて定義することができ、その結果、コードが保守しやすくなります。
アクションは、ユーザーによる操作への応答をカプセル化したオブジェクトです。アクションでは、オブジェクト指向プログラミングの Command パターンでコマンド オブジェクトを表しています。RTL には、GUI アプリケーション フレームワークに依存しないアクション機能が用意されています。
アクションには、アクションの起動時に実行されるコードと、アクションの特性を表すプロパティ(たとえば、アクションが実行可能かどうか、アクションをトリガするショートカット、アクションを表す画像など)が定義されています。
アクションを、メニュー コマンドやツールバー ボタンなどの GUI コントロールと関連付けることができます。アクションと関連付けられている GUI コントロールは、そのアクションの "クライアント" と呼ばれます。ユーザーがアクションのクライアントをクリックするか、他の方法でトリガすると、クライアントでそのアクションが実行されます。アクションはまた、クライアントに影響を及ぼします。たとえば、アクションが無効になると、そのアクションのクライアントも無効になります。
一部のアクションは、アクションの実行時にそのアクションの効果を受ける "ターゲット" コンポーネントと関連付けることもできます。
アクションを表す主要な RTL クラスは TContainedAction です。実行するコードを提供するだけの本当に単純なアクションの場合や、カスタム アクション クラスを作成する場合は、代わりに TBasicAction を使用できます。
アクションで実行されるコードの定義
アクションで実行されるコードを定義するには、アクションの OnExecute イベントのイベント ハンドラを用意するだけです。
標準アクションの登録
IDE 拡張機能で RegisterActions を使用すると、カスタム アクション クラスを標準アクションとして登録できます。標準アクションは、IDE を使ってアプリケーションに簡単に追加できるアクションです。