Tools API サービスの取得
有益なことを行うには、IDE を拡張するパッケージからエディタ、ウィンドウ、メニューなどにアクセスする必要があります。これがサービス インターフェイスの役割です。
共通の Tools API サービス インターフェイスのリスト
Tools API には、ファイルに対するアクションを実行するアクション サービス、ソース コード エディタにアクセスするエディタ サービス、デバッガにアクセスするデバッガ サービスなど、多くのサービスが含まれています。最も重要なサービス インターフェイスの一部を次の表に示します。
インターフェイス | 説明 |
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メイン メニュー、アクション リスト、画像リスト、ツール バーなどの IDE 固有のオブジェクトにアクセスできるようにします。「IDE 固有のオブジェクトを使用する」を参照。 |
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開く、閉じる、保存、再読み込みなどの基本的なファイル アクションを実行します。 |
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コード補完にアクセスできるようにし、カスタム コード補完マネージャをウィザードでインストールできるようにします。 |
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デバッガにアクセスできるようにします。 |
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ソース コード エディタとその内部バッファにアクセスできるようにします。 |
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カスタム キーボード バインディングをウィザードで登録できるようにします。 |
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キーボード マクロおよびキーボード バインディングにアクセスできるようにします。 |
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キー入力のデバッグのオン/オフを切り替えます。 |
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[メッセージ]ビューにアクセスできるようにします。 |
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開いているファイルにアクセスできるようにします。 |
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インストールされているすべてのパッケージとそれらのコンポーネントの名前を問い合わせます。 |
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その他のさまざまなサービスです。 |
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To-Do リストにアクセスできるようにし、カスタム To-Do マネージャをウィザードでインストールできるようにします。 |
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ツール フィルタ通知オブジェクトを登録します。 |
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ウィザードの登録および登録解除を行います。 |
サービス インターフェイスの使用
サービス インターフェイスを使用するには、グローバル関数 Supports を使って、BorlandIDEServices
変数を、希望するサービスにキャストします。次に例を示します。
Delphi の場合:
procedure SetKeystrokeDebugging(Debugging: Boolean);
var
Dialog: IOTAKeyboardDiagnostics
begin
if Supports(BorlandIDEServices, IOTAKeyboardDiagnostics, Dialog) then
Dialog.KeyTracing := Debugging;
end;
C++ の場合:
void SetKeystrokeDebugging(bool Debugging)
{
_di_IOTAKeyboardDiagnostics Dialog;
if (BorlandIDEServices->Supports(Dialog))
Dialog->KeyTracing = Debugging;
}
ウィザードで特定のサービスをよく使用する必要がある場合は、そのサービスを指すポインタをウィザード クラスのデータ メンバとして保持することができます。
関連トピック
以下のトピックでは、Tools API サービス インターフェイスを扱う際に特に考慮すべき事項について説明します。