UML 2.0 クラス図の要素
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モデル要素とは、ダイアグラムに配置できる、モデルのあらゆる構成要素のことです。 モデル要素には、ノードと、ノード間のリンクがあります。
UML 2.0 クラス図で使用できるモデル要素
モデル要素は、[モデル ビュー]や[ダイアグラム]ビューのコンテキスト メニューを使って、または[ツール パレット]を使って、作成することができます。
UML 2.0 クラス図で使用できるモデル要素の一覧を以下の表に示します。
UML 2.0 クラス図の要素
アイコン | 要素 | 名前 | 種類 | コメント |
---|---|---|---|---|
パッケージ |
ノード |
|||
クラス |
ノード |
|||
インターフェイス |
ノード |
このグラフィカル表示のどちらを使うかは、[オブジェクト インスペクタ]の[クラスとして表示]プロパティを使って切り替えることができます。 | ||
関連クラス |
ノード |
関連クラスは、関連とクラスの両方のプロパティを持つため、クラスのプロパティも備えた N 項関連と見なすことができます。 「クラス図の要素間の関係」の「N項関連」を参照してください。 | ||
列挙型 |
ノード |
|||
データ型 |
ノード |
|||
ポート |
ポートとは、分類子(クラスまたは関連クラス)のプロパティで、その分類子のインスタンスとその環境の間、または分類子のインスタンスとそこに含まれるインスタンスの間の、明確な相互作用点を指定するものです。 | |||
インスタンス仕様 |
ノード |
インスタンス仕様は、モデル化の対象となっているシステムに含まれているモデル要素のインスタンスを表すエンティティが存在することを指定し、そのエンティティを完全にまたは部分的に記述するものです。 | ||
汎化 |
リンク |
汎化および実装リンクは、同じコマンドで作成します。 汎化は、2 つのクラスまたは 2 つのインターフェイスの間の継承を表します。 実装は、継承したインターフェイスをクラスが実装していることを表します。 「クラス図の要素間の関係」の「汎化と実装」の説明を参照してください。 | ||
提供インターフェイス |
リンク |
分類子が実現している一連のインターフェイスが、その分類子の提供インターフェイスであり、提供インターフェイスによって、その分類子のインスタンスがクライアントに対して負っている責任が表されます。 提供インターフェイスには、その分類子のインスタンスがクライアントに対して提供するサービスが記述されます。 | ||
要求インターフェイス |
リンク |
要求インターフェイスは、分類子が自身の機能を実行してクライアントに対する責任を果たすために必要なサービスを指定するものです。 | ||
関連 |
リンク |
可能な種類: 関連、集約、合成。 | ||
関連端 |
関連端のコンテキスト メニューが開き、そこから関連端として追加する構成要素の種類(クラス、構造体、列挙型、ユニオン)を選択します。 |
関連の関連端クラス(構成要素)を指定するために使用します。関連のプロパティは関連クラスで表します。 「クラス図の要素間の関係」の「N項関連」を参照してください。 | ||
依存 |
リンク |
「クラス図の要素間の関係」の「依存 」の説明を参照してください。 | ||
パターンからのノード |
ノード |
[パターン ウィザード]を開く | ||
パターンからのリンク |
リンク |
[パターン ウィザード]を開く | ||
制約 |
"OCL 式" または "自由な構文の制約" |
モデリング機能では、デフォルトで、指定された制約のテキストを OCL 式と見なして検証を試みます。 検証に失敗すると、制約は赤で強調表示されます。 赤の強調表示をしないようにするには、[オブジェクト インスペクタ]で[制約言語]プロパティを | ||
制約リンク |
制約リンク |
|||
ノート |
注釈 |
|||
ノート リンク |
注釈リンク |
ここでは、ノートがノート リンクによって別のモデリング要素と結び付けられています。 | ||
画像 |
図 - 画像プレースホルダのフレーム |
[ツール パレット]のコマンドでは、画像プレースホルダの空のフレームだけがダイアグラム上に配置されます。 このフレーム内に画像を描画するには:
ここでは、Embarcadero の画像が画像プレースホルダのフレーム内に描画されています。 | ||
画像リンク |
図リンク |
ここでは、Embarcadero の画像が画像リンクによって別のモデリング要素と結び付けられています。 |
コンテナ要素、コンテナ要素のメンバ
クラス図では、要素の種類によって(コンテナであれば)、内部メンバを持つことができます。 コンテナ要素内に内部メンバを作成するには、[モデル ビュー]や[ダイアグラム]ビューでコンテナ要素のコンテキスト メニューを使用します。
UML 2.0 クラス図で使用できるコンテナ要素とその中に追加できるメンバの一覧を以下の表に示します。
使用できるコンテナ要素とメンバ
コンテナ要素 | 使用できるメンバ |
---|---|
パッケージ |
パッケージ |
クラス |
クラス |
関連クラス |
クラス |
インターフェイス |
属性 |
データ型 |
属性 |
列挙型 |
列挙リテラル |
分類子、内部分類子
一般に、インスタンスを作成できるモデリング要素を分類子と呼びます。 分類子は、構造に関する特性(属性)と振る舞いに関する特性(オペレーション)を持ちます。 モデリングでは、クラス、インターフェイス、関連クラスといった分類子がクラス図の基本ノードとなります。 一部の分類子は他の分類子(内部分類子)を含むことができます。
クラス図のコンテナ要素とそのコンテナ要素に追加できる内部分類子の一覧を以下の表に示します。
内部分類子:
コンテナ要素 | 使用できる内部分類子 |
---|---|
クラス |
クラス |
関連クラス |
クラス |
インターフェイス |