UML 2.0 メッセージ
UML 2.0 相互作用図 への移動
呼び出しメッセージは常に図に表示されます。応答メッセージは通常、表示されません。 しかし、応答メッセージを視覚化することも可能です。
各種の図上のメッセージ
コミュニケーション図のメッセージ:ライフライン間にメッセージを描画すると、そこに共通リンク線が表示され、メッセージのリストがその線に沿って作成されます。 このリンク線は、そのライフライン間に少なくとも 1 つのメッセージが存在すれば表示されます。
シーケンス図のメッセージ:シーケンス図のメッセージが持っているプロパティは、コミュニケーション図と同じですが、実行できる操作はそれ以上です。 以降では、主にシーケンス図のメッセージについて説明していきます。
両方のタイプの相互作用図のメッセージのプロパティは、オブジェクト インスペクタで編集できます。
メッセージ リンクのプロパティ
呼び出しメッセージには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 説明 |
---|---|
シーケンス番号 |
このフィールドを使用して、メッセージのシーケンス番号を参照、編集します。 メッセージ番号が変更されると、それに応じてそのメッセージ呼び出しが変更されます。 |
名前 |
リンクの名前を表示します。 このフィールドは編集可能です。 |
完全限定名 |
メッセージの完全限定名を表示する読み出し専用フィールドです。 |
ステレオタイプ |
このフィールドを使用して、メッセージのステレオタイプを定義します。 ステレオタイプの名前は、リンクの上部に表示されます。 |
シグネチャ |
このフィールドを使用して、メッセージに関連付けられるオペレーションまたはシグナルの名前を指定します。 ただし、メッセージ呼び出しのシグニチャを変更すると、対応する応答のシグニチャも変わります。 |
引数 |
メッセージ呼び出しに関連付けられたオペレーションの実引数を表示します。 このフィールドは編集可能です。 |
種類 |
このフィールドを使用して、ドロップダウン リストから同期の種類を選択します。 選択可能な値は、非同期呼び出し、同期呼び出し、非同期シグナルです。 選択した値に応じて、メッセージ リンクの外観が変わります。 非同期呼び出しについては、特定の制限が存在します。 フレームの制限により、ときおり非同期呼び出しを作成またはコピーできないことがあります。 非同期呼び出しのための実行仕様は、常に 1 つのライフライン上になければなりません。 |
応答メッセージの表示 |
このブーリアン オプションを使用して、破線の戻り矢印を描画するかどうかを指定します。 |
コメント |
このテキスト項目を使用して、メッセージ リンクに対するコメントを入力します。 |
応答メッセージには、次のプロパティがあります。
プロパティ | 説明 |
---|---|
ステレオタイプ |
このフィールドを使用して、メッセージのステレオタイプを定義します。 |
属性 |
このフィールドを使用して、このメッセージの戻り値が代入される属性を定義します。 このフィールドは編集可能です。 |
シグネチャ |
このフィールドを使用して、メッセージに関連付けられるオペレーションまたはシグナルの名前を指定します。 ただし、メッセージ応答のシグニチャを変更すると、対応する呼び出しのシグニチャも変わります。 |
引数 |
メッセージ呼び出しに関連付けられたオペレーションの引数を表示します。 このフィールドは編集可能です。 ただし、応答メッセージの引数リストを変更すると、対応する呼び出しも変わってしまいます。 |
戻り値 |
メッセージ リンクに関連付けられたオペレーションの戻り値を表示します。 このフィールドは編集可能です。 |
種類 |
このフィールドを使用して、ドロップダウン リストから同期の種類を選択します。 選択可能な値は、非同期呼び出し、同期呼び出し、非同期シグナルです。 選択した値に応じて、メッセージ リンクの外観が変わります。 |
コメント |
このテキスト項目を使用して、メッセージ リンクに対するコメントを入力します。 |
メモ: 呼び出しメッセージと応答メッセージのプロパティである引数、属性、限定名、戻り値、シグニチャ、種類などは、呼び出し仕様に関係しています。 これらのプロパティは、呼び出し仕様自体の中で、あるいは呼び出しメッセージまたは応答メッセージの中で編集できます。 それにより、メッセージと呼び出し仕様の対応に基づいて、対応するプロパティが連動して変わります。 ステレオタイプ プロパティとコメント プロパティは、呼び出しと応答メッセージに固有のプロパティです。