Windows の共通ダイアログ ボックスの利用
アプリケーション ユーザー インターフェイスの開発:インデックス への移動
よく使用されるダイアログボックスコンポーネントの代表が TOpenDialog です。通常は,フォームのメインメニューバーにある[ファイル]から[新規作成]か[開く]を選択すると,TOpenDialog が呼び出されます。このダイアログボックスにあるコントロールを使用して,ユーザーは,ワイルドカード文字を使ってファイルのグループを選択したり,ディレクトリ間を移動したりできます。
TOpenDialog コンポーネントは,[開く]ダイアログボックスをアプリケーションから利用できるようにします。[開く]ダイアログボックスの目的は,オープンするファイルをユーザーに指定させることです。[開く]ダイアログボックスを表示するには,Execute メソッドを使用します。
ユーザーが[OK]をクリックすると,選択されたファイルが TOpenDialog の FileName プロパティに格納されます。必要に応じて,この FileName プロパティを操作できます。
たとえば,次のコードをアクションに追加して TMainMenu の下位項目の Action プロパティとリンクさせることができます。あるいは,下位項目の OnClick イベントに追加することもできます。
if OpenDialog1.Execute then
filename := OpenDialog1.FileName;
if(OpenDialog1->Execute()){
filename = OpenDialog1->FileName;
};
このコードはダイアログボックスを表示し,ユーザーが[OK]ボタンを押すと,filename という名前で宣言されている AnsiString 変数にファイル名がコピーされます。