一次式演算子
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ANSI C では、一次式とはリテラル（定数と呼ぶこともあります）、識別子、（式）です。C++ 言語では、この一次式の範囲を拡張して、キーワード this、スコープ解決演算子 ::、名前、クラス デストラクタ ~（チルダ）を追加しています。
一次式を要約すると次のようになります。
primary-expression: literal: name: qualified-name: (C++ specific) qualified-class-name :: name
一次式 this の説明は、「this（キーワード）」を参照してください。キーワード this は、クラスのメンバ関数本体の外では使うことができません。
スコープ解決演算子 :: を使用すると、識別子が隠されている場合でも、型や、オブジェクト、関数、列挙子を参照することができます。
式をカッコで囲んでも、修飾なしの式自体は変更されません。
名前の一次式は、メンバ アクセス演算子 .（ドット）および -> の後に置かれることがある一次式のカテゴリに制限されます。そのため、名前は左辺値と関数のどちらかでなければなりません。メンバ アクセス演算子の説明も参照してください。
識別子は、適切に宣言されていれば一次式になります。識別子の説明と形式的定義は、「識別子」にあります。
デストラクタ演算子 ~（チルダ）の使い方の説明を参照してください。