設計時での表示プロパティと編集プロパティの設定
選択したフィールド コンポーネントの表示プロパティを編集するには、[オブジェクト インスペクタ]ウィンドウの[プロパティ]ページに切り替えます。編集可能な表示プロパティを以下の表にまとめます。
フィールド コンポーネントのプロパティ
プロパティ | 用途 |
---|---|
Alignment |
データ対応コンポーネント内のフィールド内容を左揃え、右揃え、中央揃えにします。 |
ConstraintErrorMessage |
編集内容が制約条件に違反したときに表示するテキストを指定します。 |
CustomConstraint |
編集中にデータに適用するローカルな制約を指定します。 |
Currency |
数値フィールドにのみ適用。True の場合は、金額として表示します。False(デフォルト)の場合は、金額として表示しません。 |
DisplayFormat |
データ対応コンポーネントに表示されるデータの形式を指定します。 |
DisplayLabel |
データ対応グリッド コンポーネントにおけるフィールドの列名を指定します。 |
DisplayWidth |
このフィールドを表示するグリッド列の幅を文字数で指定します。 |
EditFormat |
データ対応コンポーネントでのデータの編集形式を指定します。 |
EditMask |
編集可能なフィールドへのデータ入力を指定の型や文字範囲に限定するほか、フィールド内に編集不可能な特殊文字(ハイフン、かっこなど)が表示される場合はそれらを指定します。 |
FieldKind |
作成するフィールドの種類を指定します。 |
FieldName |
フィールドの値とデータ型の取得元となるテーブル列の実際の名前を指定します。 |
HasConstraints |
フィールドに制約条件が課せられているかどうかを示します。 |
ImportedConstraint |
データ ディクショナリまたは SQL サーバーからインポートされた SQL 制約を指定します。 |
Index |
フィールドのデータセット内での順序を指定します。 |
LookupDataSet |
Lookup が True の場合にフィールド値を検索するのに使用されるテーブルを指定します。 |
LookupKeyFields |
検索時に照合する、ルックアップ データセット内のフィールド(複数可)を指定します。 |
LookupResultField |
このフィールドに値をコピーするためのコピー元となる、ルックアップ データセット内のフィールドを指定します。 |
MaxValue |
数値フィールドにのみ適用。フィールドに入力可能な最大値を指定します。 |
MinValue |
数値フィールドにのみ適用。フィールドに入力可能な最小値を指定します。 |
Name |
Delphi 内のフィールド コンポーネントの名前を指定します。 |
Origin |
基となるデータベースで使用されている、このフィールドの名前を指定します。 |
Precision |
数値フィールドにのみ適用。有効桁数を指定します。 |
ReadOnly |
True の場合は、フィールド値はデータ対応コントロールに表示されますが、編集はできません。False(デフォルト)の場合は、フィールド値の表示と編集が可能です。 |
Size |
文字列フィールドへの表示や入力が可能な最大文字数、または、TBytesField フィールドや TVarBytesField フィールドのサイズ(バイト数)を指定します。 |
Tag |
あらゆるコンポーネントでプログラマが必要に応じて使用できる長整数型のバケット。 |
Transliterate |
True(デフォルト)の場合は、データセットとデータベースの間でデータが転送される際に各ロケール間の変換が行われることを指定します。False の場合は、ロケール変換は行われません。 |
Visible |
True(デフォルト)の場合は、フィールドがデータ対応グリッド コンポーネントに表示されるようになります。False の場合は、フィールドがデータ対応グリッド コンポーネントに表示されなくなります。ユーザー定義コンポーネントでは、表示されるかどうかを、このプロパティに基づいて決定できます。 |
上記のすべてのプロパティがすべてのフィールド コンポーネントで使用できるわけではありません。たとえば、Data.DB.TStringField 型のフィールド コンポーネントには、Currency、MaxValue、DisplayFormat の各プロパティはなく、Data.DB.TFloatField 型のコンポーネントには Size プロパティはありません。
ほとんどのプロパティはそのまま使用できますが、Calculated などの一部のプロパティについては、それらが役に立つにはさらにプログラミングが必要になります。その他、DisplayFormat、EditFormat、EditMask などのプロパティは相互に関係があり、設定をプロパティ間で調整する必要があります。DisplayFormat、EditFormat、EditMask の使用の詳細は、「ユーザー入力の制御とマスク」を参照してください。