FDDFMChanger

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BDE から FireDAC への自動移行ユーティリティのすべて

メモFDDFMChanger は現在 Embarcadero FireDAC バージョン 7.0.1 では使用できません。

概要

FireDAC FDDFMChanger は、以下を半自動的に実行できるように設計されたコンソール アプリケーションです。

  • BDE アプリケーションから FireDAC アプリケーションへの変換
  • 互換性のない API が含まれている 2 つの FireDAC バージョン間での FireDAC アプリケーションの移行

BDE コンポーネントおよびプロパティの名前を FireDAC 用の適切な名前に置き換えることが FDDFMChanger の発想です。

メモ: FDDFMChanger ユーティリティと BDE2FireDAC.txt ファイルは FireDAC インストール フォルダの Bin サブフォルダにあります。

コマンドライン パラメータ

引数を指定せずに FDDFMChanger ユーティリティを実行してみます。以下のような参照テキストが出力されます。

 DFM-Changer 2.3
 Copyright (c) 2000-2013 by DA-SOFT Technologies (www.da-soft.com)
 All Rights Reserved.
 Use: FDDFMChanger {<filesToProcess>} [-s] [-i] [-a] -f <RuleFile>
 -s - recurse subdirectories
 -i - ignore errors
 -f - path to filter files
 -a - migrate all occurrences; otherwise, only components are migrated

以下に例を示します。

FDDFMChanger x:\myDir\*.pas x:\myDir\*.dfm -s -a -f x:\MyRules.txt

上記の場合は、サブディレクトリ内を含む myDir 内のすべての PAS ファイルと DFM ファイルが x:\MyRules.txt に従って変更されます。

FDDFMChanger の使用法

コマンド ラインでは、変換するファイルの場所を指定します。以下は、"x:\myDir\" ディレクトリ内のすべての PAS ファイルと DFM ファイルを移行する場合の例です。

 FDDFMChanger.exe x:\myDir\*.pas x:\myDir\*.dfm [...]

また、ルール ファイルのパスも指定する必要があります。以下の例では、BDE から FireDAC への変換ルール ファイルは Bin\BDE2FireDAC.txt です。

 FDDFMChanger x:\myDir\*.pas x:\myDir\*.dfm -s -a -f BDE2FireDAC.txt

ルール ファイルはいくつかの行から成り、各行は以下のような形式になっています。

 [old name]    -> [new name]         -> [add this unit to the interface USES clause]

ここで言う "unit" は、複数のユニットをコンマで区切ったリストでもかまいません。ルール ファイルに記述される変換ルールの例を以下に示します。

 [TStoredProc] -> [TADStoredProc]     -> [uADCompClient]

ここでは、TStoredProcTADStoredProc に置き換えられ、uADCompClient ユニットが uses 句に追加されます。

完了コード

このユーティリティにより変換が正常に終了したら、終了コードとして 0 が返され、そうでない場合、終了コードは 0 より大きくなります。

関連項目