VCL フォーム アプリケーション "Hello World" を構築する
この手順では、Delphi または C++ を使用して、簡単な "Hello world" VCL フォーム アプリケーションを作成する方法を示します。 この Windows フォーム アプリケーション "Hello World" は単純ですが、VCL フォーム アプリケーションの作成に不可欠な手順が含まれています。 "Hello world" アプリケーションは、VCL フォーム、コントロール、イベントを使用し、ユーザーの動作に応答するダイアログ ボックスを表示します。
"Hello World" アプリケーションの作成は、次の手順で構成されます。
- ボタン コントロールの付いた VCL フォームを作成します。
- ボタンがクリックされると "Hello World" と表示するコードを記述する。
- アプリケーションを実行します。
VCL フォームを作成するには:
- [ファイル|新規作成|その他...|Delphi プロジェクト(または C++Builder プロジェクト)]を選択し、[VCL フォーム アプリケーション]アイコンをダブルクリックします。VCL フォーム デザイナ が表示されます。
- VCL フォームをクリックして、フォーム ビューを表示します。
- ツール パレットの[Standard]ページから、TButton コンポーネントをフォーム上に配置します。
文字列 "Hello World" を表示するには:
- フォーム上で Button1 を選択します。
- オブジェクト インスペクタ の イベント タブで、OnClick アクションをダブルクリックします。 コード エディタ が表示され、Button1Click イベント ハンドラ ブロックにカーソルが置かれます。
- Delphi の場合は、カーソルを予約語 begin の前に移動し、ENTER キーを押します。 これで、コード ブロックの前に新しい行が作成されます。C++ の場合は、カーソルを開きブレース({)の後に置き、Enter キーを押します。
- Delphi の場合は、作成された新しい行にカーソルを置き、以下の変数宣言を入力します。
var s: string;
- C++ の場合は、次のコードを入力します。
AnsiString s;
- Delphi の場合は、カーソルをコード ブロック内に置き、次のコードを入力します。
s:= 'Hello world!';
ShowMessage(s);
- C++ の場合は、次のコードを入力します。 s = "Hello world!";
ShowMessage(s);
"Hello World" アプリケーションを実行するには:
- [実行|実行] を選択して、アプリケーションをビルドし、実行します。Button1 というボタンがあるフォームが表示されます。
- Button1 をクリックします。ダイアログ ボックスに "Hello World!" と表示されます。
- VCL フォームを閉じて IDE に戻ります。