ライブラリまたは共有オブジェクト向けのコンパイラ指令(Delphi)
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種類 |
パラメータ |
構文 |
$LIBPREFIX '文字列' |
デフォルト |
$LIBPREFIX 'lib' または $SOPREFIX 'bpl' |
スコープ |
グローバル |
説明
The $LIBPREFIX, $LIBSUFFIX, and $LIBVERSION の各指令を使用すると、中間シンボル ファイル(.dcp や .bpi)が「装飾されていない」状態のまま、一意の名前のイメージを構築することができます。
つまり、これらの指令により、
- <基本名>.dcp(または dpk の 'requires' 句では単に <基本名>)しか指定する必要がありません。
- すべてのソース参照を更新しなくても、出力ファイル バージョンを変更できます。
IDE では、[プロジェクト|オプション...|説明]ページで、これらの指令を設定できます。
$LIBPREFIX は、出力ファイル名のデフォルトのプレフィックスである 'lib' または 'bpl' をオーバーライドするためのものです。 たとえば、設計時パッケージには次のような指定もできるでしょう。
{$LIBPREFIX 'dcl'}
あるいは、次の指令を使用すれば、プレフィックスを完全に削除することができます。
{$LIBPREFIX ''}
$LIBSUFFIX の場合は、出力ファイル名の $LIBVERSION 文字列(存在する場合)と拡張子の前に指定のサフィックスが付け加えられます。 たとえば、
{$LIBSUFFIX '-mytools'}
を something.dpr で使用した場合、次が生成されます:
something-mytools.dll
$LIBVERSION の場合は、出力ファイル名のファイル拡張子の直前に指定のバージョン データが付け加えられ、さらに、指定の文字列の前にピリオドの区切り記号が付け加えられます。 たとえば、
{$LIBVERSION '2.1.3'}
を something.dpr で使用した場合、次が生成されます:
libsomething.2.1.3.dll