製品を起動すると、ライセンスサーバーが見つからないというエラーが発生し、接続できません。
問題
ネットワークライセンスを使用している製品を起動した際、以下のようなエラーが発生し、 ライセンスサーバーへ接続できません。
「ライセンサーバーで次のエラーが見つかりました。ライセンスサーバホストが見つかりませんでした」
ライセンスサーバーは既に構築済みで、ライセンスファイル(name_xxxx.slip、concurrent_xxx.slip)はクライアントPCへ配置済みです。
このエラーが発生する原因は何ですか?
解決
ネットワークライセンスを使用する場合は、こちらの手順のようにライセンスサーバーでライセンスのホスティングが必要です。
ホスティングを行う際に入力する情報は、
- ホスト名(Master host name)
- ホストアドレス(Master host address)
- ポート番号(Master port)
等があります。
クライアントPCへ配置しているライセンスファイル(name_xxxx.slip、concurrent_xxx.slip)には、上記で入力されたホスト名、ホストアドレス、ポート番号がバイナリデータとして保存されており、クライアントPCはこの情報を元にしてライセンスサーバーを検索します。
ホストアドレス(Master host address)にIPアドレスを指定すると、検索順序がホスト名(Master host name)よりも優先される仕様です。
例えば、以下のようにライセンスのホスティングを行なった場合、
- Master host name: license-svr
- Master host address: 172.16.1.241
- Port番号: 5567
クライアントPCは、172.16.1.241=> license-svrの順番でライセンスサーバーを検索するため、本来接続したいライセンスサーバーのPC名が license-svrであっても、 IPアドレス(172.16.1.241)のPCへ先にアクセスします。そのため、もし172.16.1.241のPCがライセンスサーバーとして無効な場合は、「ライセンスサーバが見つからない」というエラーになります。
この問題を回避するには、基本的に以下のような設定をお勧めいたします。
<<Master host nameとMaster host addressを同じ設定にする>>
- Master host name: license-svr
- Master host address: license-svr
- Port番号: 5567
<<Master host addressを空欄>>
- Master host name: license-svr
- Master host address:
- Port番号: 5567