スクリプト ファイルまたはデータベースの生成
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目次
[DDL 生成ウィザード]を使用すると、データベースを作成するための SQL コードを生成できます。このウィザードを使用して、物理モデルからデータベースを作成できます。使用するコマンドについての知識がなくても、このウィザードの指示に従って、データベースの作成やデータベース用の SQL コードの生成を行うことができます。
ER Studio Data Architect では、既存のデータベースを更新したり新規のデータベースを作成するための DDL を生成できます。このウィザードでは、お使いのプラットフォームに固有のデータベース オブジェクトと、それらのオブジェクトに関連するオプションを選択できます。
メモ: ウィザードで選択できるオプションは、使用するデータベース プラットフォームによって異なる場合があります。
スクリプト ファイルまたはデータベースを生成するには:
- モデル エクスプローラで物理モデルを選択したあと、ショートカット メニューの[データベースの生成]を選択します。
- [DDL 生成ウィザード]のページに従って、残りの手順を完了します。
ステップ 1
[スクリプト ファイルまたはデータベースの生成]
- [スクリプト ファイルを生成]: このオプションがオンの場合は、選択したすべてのオブジェクトを扱う単一の SQL ファイルが生成されます。
- [データベース生成スクリプト ファイル]: 生成される SQL ファイルのファイル名とパスを指定できます。
- [複数のスクリプト ファイルに生成]: このオプションがオンの場合は、選択したオブジェクトごとに別個の SQL ファイルが生成されます。オブジェクトは、選択したオブジェクト クラスごとにサブ ディレクトリ内に配置されます。
- [ベース ディレクトリ]: 生成されたスクリプト ファイルを格納するディレクトリを指定できます。
[データベース接続でオブジェクトを生成]
このオプションがオンの場合は、接続中のデータベースにオブジェクトを直接作成できます。それには、次の手順を実行します。
- [接続]をクリックします。
- 表示される[データベース接続]ダイアログ ボックスには、次の 3 とおりの接続方法が用意されています。
- [ODBC 接続でデータベース オブジェクトを生成]: 汎用 ODBC 接続を選択し、関連する接続情報や資格情報を入力できます。
- [ネイティブ接続でデータベース オブジェクトを生成]: ネイティブ ドライバ接続を選択し、関連する接続情報や資格情報を入力できます。
- [ER/Studio Team Server でデータベース オブジェクトを生成]: ER/Studio TS にログインすると、データベースの種類を選択し、データ ソースを選択し、資格情報を入力できます。現在、ER/Studio TS にログインしていない場合は、続行する前にログインするように求められます。
- (任意指定)既に用意されている接続設定を使って ER/Studio Team Server に ODBC データ ソースまたはネイティブ ドライバ データ ソースを作成する場合は、[現在の設定から ER/Studio Team Server データ ソースを作成]を選択します。
- データ ソースの識別名を[名前]に入力します。
- 現在のモデルを ER/Studio Team Server 上の新規データ ソースに関連付ける場合は、[データ ソースをモデルに関連付け](リポジトリ モデルの場合にのみ使用可能)を選択します。
- [次へ >]をクリックして続行します。
[クイック ウィザード]
前回作成したファイルから[DDL 生成ウィザード]の設定を読み込む方法については、こちらを参照してください。
ステップ 2
[SQL Server <2000 ~ 2014> データベースの選択または作成]
物理モデルの元のデータベース プラットフォームが Microsoft SQL Server 2000 ~ 2014 の場合には、中間ステップが表示されます。モデルの配置先のデータベース サーバーに複数のデータベースが定義されていて、DDL の変更内容を特定のデータベースに保存する場合は、既存のデータベースを選択するか、新規のデータベースを作成する必要があります。それには、次の手順を実行します。
- [データベースの選択または作成](オプション)を選択します。
- [既存の SQL Server データベース ファイルを選択(使用)]をオンにすると、既存のデータベースを更新できます。続いて、データベース名を入力します。
- 新しくデータベースを作成する場合は、[SQL Server データベースを新規作成]をオンにします。続いて、新規データベースの構成情報を入力します。
- [次へ >]をクリックして続行します。
オブジェクトの選択と生成オプション
生成オプションは、データベース作成または SQL スクリプト生成の対象となるデータ モデルのオブジェクトを選択したタブ上に表示されます。これらはわかりやすいオプションです。一部の特定オブジェクトについて以下で説明しています。
[テーブル]タブ
- [主キー制約として生成]: [主キー オプション]の 1 つです。これを選択すると、作成された一意なインデックスはまた、データベース内の制約オブジェクトとして一覧表示されるようになります。
- [DROP 文]: ウィザードを使ってデータベースを直接生成する場合は、テーブルの[生成オプション]に[DROP 文]を含めます。そうしないと、ターゲット データベースに既に存在するオブジェクトが ER Studio Data Architect で作成されようとしたときに DDL エラーが発生します。
- [仮想カラムの完全な構文を使用する]: このオプションは、Oracle 11g 以降で使用できます。このオプションを選択しない場合、仮想カラムは次の構文で DDL に追加されます。
column [<データ型>] AS (<カラム式>);
- ここで、<データ型> は、カラムの[データ型を表示]オプションがオンの場合はカラムのデータ型に設定され、オンでない場合は省略されます。また、<カラム式> は、仮想カラム式として保存される式です。
- 上記のオプションを選択した場合、仮想カラムは次の構文で DDL に追加されます。
column [<データ型>] GENERATED ALWAYS AS (<カラム式>) VIRTUAL;
[ユーザー]タブ
- [システムのアクセス許可の生成]: このオプションを選択した場合、ユーザーのアクセス許可を新規データベースに組み込むためのクエリが生成されます。アクセス許可は次の形式で DDL に追加されます。
GRANT [<ユーザーのアクセス許可>] ON DATABASE TO [<ユーザー>];
[全般オプション]タブ
メモ: [全般オプション]タブの[その他のオブジェクトの生成]領域でデフォルトで選択されているオブジェクト タイプを変更できます。[ツール|オプション...|オブジェクト タイプ]を選択し、設定を変更します。
- [テーブル レベル CHECK 制約]: この種の制約では、カラムの値にかかわらず、行に変更があったかどうかを確認します。このオプションを選択した場合は、モデルに追加したテーブル レベルの CHECK 制約が、次のように DDL に生成されます。
CONSTRAINT [<制約名>] CHECK [<条件>];
- [オブジェクト作成検証コードを生成]: SQL Server と Sybase の両データベース プラットフォーム専用です。このオプションを選択すると、テーブル、ビュー、インデックス、プロシージャ、ファンクションに対し、次のようなコードが生成されます。
IF OBJECT_ID('Entity1') IS NOT NULL PRINT '<<< CREATED TABLE Entity1 >>>' ELSE PRINT '<<< FAILED CREATING TABLE Entity1 >>>' go;
- ウィザード内でオブジェクト ツリーの任意の場所を右クリックすれば、ショートカット メニューを使って、すべてのオブジェクトを選択または選択解除できます。所有者が設定されているオブジェクトに対して、所有者名の表示/非表示を切り替えることもできます。
- 現在選択されている設定で生成された DDL を表示するには、[SQL のプレビュー]をクリックします。[SQL プレビュー]ダイアログ ボックスから直接、SQL スクリプトを印刷または保存することができます。
ステップ 3
[要約]
このページでは、DDL に生成するオブジェクトとそのためのオプションをすべて選択したかどうかを確認できます。
[クイック ウィザード オプション]
[DDL 生成ウィザード]の設定をファイルに保存する方法については、こちらを参照してください。また、既に作成してあるクイック ウィザード設定ファイルを名称変更したり削除することもできます。