データ型マッピングのカスタマイズ

提供: ER/Studio Data Architect
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エンティティ属性を作成するときに、データ型を割り当てることができます。データ型によって、データベースへのデータの格納方法、データの桁数および精度が定義されます。論理モデルから物理モデルを生成する場合、論理属性のデータ型は物理データ型に変換されます。論理から物理への変換に使用される変換先のデータ型は、変換先のプラットフォームとデータ型マッピングによって異なります。物理データ型はプラットフォーム固有であり、DBMS プラットフォームによって異なる可能性があります。サポート対象の各プラットフォームに固有のマッピングは、[データ型マッピング エディタ]で確認できます。デフォルトのシステム マッピングを使用することも、カスタマイズしてマッピングを作成することも可能です。

ER Studio Data Architect では、指定されたマッピングを使用して、物理モデルの生成時に、たとえば論理 CHAR データ型を文字列や C に変換するか、または変更せずに保持するかを判断します。ER Studio Data Architect では、データ型マッピングから、物理データ型の桁数および精度も判断します。ER Studio Data Architect はさまざまなデータベース プラットフォームをサポートしており、各プラットフォーム用に標準/デフォルトのデータ型マッピングが用意されています。たとえば、Oracle 10g および 11g のデフォルト マッピングを使用する場合、ER Studio Data Architect により FLOAT が BINARY_FLOAT にマップされるのに対し、Oracle 9i の場合には FLOAT 属性はデフォルトで DOUBLE PRECISION にマップされます。デフォルトのデータ型マッピングをカスタマイズして、使用目的に適したマッピングを新しく作成することができます。

論理モデルを物理モデルに移行する際には、[データ型マッピング エディタ]を使用して、データ型マッピングをカスタマイズします。


  1. [ツール|データ型マッピング エディタ] を選択します。
  2. [マッピングの選択]リストでマッピングを選択して、ターゲット プラットフォームのマッピングを表示します。あるいは、新しいマッピングを作成する場合には、[新規物理マッピング...]をクリックしてマッピングの名前を入力し、[OK]をクリックします。
  3. 必要に応じてマッピングを変更し、[OK]をクリックします。

メモ

  • [データ型マッピング エディタ]では、それぞれの論理データ型に対する物理マッピングの値を変更できます。
  • [データ型マッピング エディタ]では、論理モデル内でデータ型の桁数、精度、デフォルトを定義していない場合のみ、[デフォルトとする]、[デフォルトの桁数]、および[デフォルトの精度]の値を変更できます。
  • [デフォルトとする]は、論理型が所定の物理型のデフォルトかどうかを示します。これは、リバース エンジニアリングや SQL からのインポートの際に使用されます。物理型は複数の論理型にマップできるため、データベースまたは SQL から物理型を取得した場合には、それに論理型を割り当てる必要もあります。物理型を複数の論理型にマップしている場合、[デフォルトとする]が[はい]に設定されたマッピングが使用されます。1 つの物理型に設定できるデフォルトの論理マッピングは 1 つだけです。
  • [デフォルトの桁数] : 一部のプラットフォームの特定のデータ型では -1 が有効な長さであるため、負の値を使用できます。
  • [デフォルトの精度] : 一部のプラットフォームの特定のデータ型では -1 が有効な長さであるため、負の値を使用できます。-2 は、このデータ型では精度を使用しないことを示します。
  • [新規カスタム データ型...]をクリックしてカスタム データ型を定義すると、サポートされていないデータ型を含むデータベースをインポート、リバース エンジニアリング、マージするときに、そのサポートされていないデータ型に CHAR (10) などのデフォルト データ型が割り当てられないようにすることができます。
  • データ型の名前を変更するには、[データ型マッピング エディタ]で[名前の変更...]をクリックします。
  • カスタマイズしたデータ型マッピングは、以下のディレクトリに .xml ファイルとして保存されます。
    • Windows XP/Server 2003 の場合: ...Users\All Users\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\DatatypeMapping
    • Windows Vista/7/8 の場合: ...C:\ProgramData\Embarcadero\ERStudioDA_X.X\DatatypeMapping
    • AppWave ION ユーザーの場合、これらのファイルは My Documents\ERStudio Data Architect XE\DatatypeMapping に保存されます。
  • [物理モデルの生成]ウィザードで選択できるデータ型マッピングの一覧は、対象の物理プラットフォームのシステム マッピングと、そのシステム マッピングを元にカスタマイズされたマッピングに限定されます。

関連項目