[モジュール]ウィンドウ

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[表示|デバッグ|モジュール]

現在デバッガの制御下にあるプロセスと、各プロセスによって現在読み込まれているモジュールが表示されます。アプリケーションはデバッグ モードでなければなりません。つまり、次のいずれかのコマンドを使ってアプリケーションを実行する必要があります。

  • F9([実行])
  • F7([トレース実行])
  • F8([ステップ実行])

[モジュール]ウィンドウのペイン

[モジュール]ウィンドウは次の領域に分かれています。

領域 説明

モジュール ペイン(左上)

プロセスおよびモジュールが、読み込まれた順に表示されます。各プロセスでは、1 つ以上のモジュールを読み込んで保持することができます。プロセスが終了するかモジュールがアンロードされると、モジュールは一覧から消されます。

実行ポイントの緑色の矢印 は現在のプロセスを示します。

青いドット はそのモジュールのソースが利用できることを示します。

表示を並べ替えるには、列見出しをクリックします。見出しには次のものがあります。

  • [名前](モジュールの名前)
  • [ベース アドレス](メモリ内におけるモジュールのベース アドレス)
  • [パス](システム上のモジュールのパス)
  • [シンボル ファイル](デバッグ シンボル ファイルがあればその名前)
  • [順序](モジュールが読み込まれた順。1 から始まる)

ソース ペイン(左下)

デバッグ情報がある場合には、モジュール ペインで現在選択されているモジュールを構築するために使われたソース ファイルが表示されます。ソースが利用できないモジュールの場合にはソース ペインは空になります。

スコープ ブラウザ(右側。マネージ コードの場合のみ)

アプリケーションで使用されている名前空間、クラス、およびメソッドが階層ツリーとして表示されます。

  • 名前空間のフォルダ アイコン は名前空間を表します。
  • 名前空間の青い球アイコン はクラスを表します。
  • メソッドの緑の矢印アイコン はメソッドを表します。

エントリ ポイント ペイン(右側。アンマネージ コードの場合のみ)

モジュール ペインで現在選択されているモジュールのさまざまな関数について、エントリ ポイントの名前とアドレスが表示されます。エントリ ポイントが表示されるのは、デバッガがモジュールのソースを見つけられた場合だけです。

表示を並べ替えるには、列見出しをクリックします。

ランタイム イメージのベース アドレスは、モジュールが実際に読み込まれている場所のメモリ オフセットを 16 進形式で示したものであり、[プロジェクト|オプション...]ダイアログ ボックス([C++ リンカ|出力]など)で指定できる優先イメージ ベース アドレスとは異なります。

コンテキスト メニュー

モジュール ペインのコンテキスト メニュー

モジュール ペインを右クリックすると、アンマネージ コードの場合には次のコマンドが表示されます。

項目 説明

[読み込み時に中断]

選択したモジュールがメモリに読み込まれたときにアプリケーションの実行を中断するためのブレークポイントを、オンまたはオフにします。この設定は、Embarcadero Win32 デバッガ、Embarcadero Win64 デバッガ、Embarcadero macOS デバッガで使われます。モジュール アイコンをクリックして、モジュール読み込みブレークポイントをオンまたはオフにすることもできます。

[シンボル テーブルの再読み込み...]

[シンボル テーブルの再読み込み]ダイアログ ボックスが開き、[モジュール]ウィンドウにデバッグ シンボル テーブルを読み込むことができます。

[モジュールの追加...]

[モジュールの追加]ダイアログが開き、モジュールをリストに追加することができます。このコマンドは、現在読み込まれていないモジュールにモジュール読み込みブレークポイントを追加するために使用します。この設定は、Embarcadero Win32 デバッガ、Embarcadero Win64 デバッガ、Embarcadero macOS デバッガで使われます。

ソース ペインのコンテキスト メニュー

ソース ペインを右クリックすると、次のコマンドが表示されます。

項目 説明

[ソースの編集]

ソース ファイルがコード エディタで開き、選択したモジュールの箇所が表示されます。

メモ: [モジュール]ウィンドウに現在フォーカスがある場合は、まずメイン ウィンドウ上部のタブでプロジェクト名をクリックし、それからメイン ウィンドウ下端の[コード]タブをクリックすると、コード エディタに移動することができます。


スコープ ブラウザのコンテキスト メニュー

スコープ ブラウザを右クリックすると、次のコマンドが表示されます(スコープ ブラウザが表示されるのはマネージ デバッグ時のみです)。

項目 説明

[クラスの閲覧]

リフレクション ビューアが開き、現在選択しているクラスを調べることができます。

[ソースの編集]

メソッドにのみ使用可能です。コード エディタがアクティブになり、選択したメソッドの箇所がエディタに表示されます。

'ジャスト イン タイム' でまだコンパイルされていないメソッドを選択すると、[ネイティブ コードがありません]というメッセージが出力されます。

エントリ ポイントのコンテキスト メニュー

エントリ ポイント ペインを右クリックすると、次のコマンドが表示されます。

項目 説明

[エントリ ポイントに移動]

選択したエントリ ポイントのソースがない場合には、エントリ ポイントが[CPU]ウィンドウに表示されます。ソースが見つかればソースが表示されます。エントリ ポイントに移動するには、まずプログラムを一時停止する必要があります。

関連項目