LiveBinding とアクション リスト
RAD Studio での LiveBinding への移動
LiveBindings は、アクション リストとの統合をサポートします。つまり、すべての標準アクションが含まれるメニューに、標準の LiveBinding アクションも含まれるようになっています。
概要
TActionList コンポーネントをフォーム(VCL または FMX)に配置した後で、LiveBinding アクションを使用することができます。 [オブジェクト インスペクタ]で公開されている Action
プロパティを使って、ボタンやメニューに標準の LiveBinding アクションを割り当てることができます。
上の図を見るとわかるように、標準の LiveBinding アクションは、バインド ナビゲータ(VCL、FMX)が提供している関数とよく似ています。
ボタン | 用途 |
---|---|
TBindNavigateFirst | データ ソース内の最初のレコードを現在のレコードに設定し、[最初へ]ボタンと[前へ]ボタンを無効にします。[次へ]ボタンと[最後へ]ボタンが無効になっている場合は有効にします。 |
TBindNavigatePrior | 前のレコードを現在のレコードに設定し、[最後へ]ボタンと[次へ]ボタンが無効になっている場合は有効にします。 |
TBindNavigateNext | 次のレコードを現在のレコードに設定し、[最初へ]ボタンと[前へ]ボタンが無効になっている場合は有効にします。 |
TBindNavigateLast | データ ソース内の最後のレコードを現在のレコードに設定し、[最後へ]ボタンと[次へ]ボタンを無効にします。[最初へ]ボタンと[前へ]ボタンが無効になっている場合は有効にします。 |
TBindNavigateInsert | 現在のレコードの前に新しいレコードを挿入し、データ ソースを挿入および編集の状態に設定します。 |
TBindNavigateDelete | 現在のレコードを削除して、次のレコードを現在のレコードにします。 |
TBindNavigateEdit | データ ソースを編集状態にして現在のレコードを変更できるようにします。 |
TBindNavigatePost | 現在のレコードに対する変更をデータ ソースに書き込みます。 |
TBindNavigateCancel | 現在のレコードに対する編集を取り消して、レコードの表示を編集前の状態に戻します。挿入および編集の状態がアクティブになっている場合は非アクティブにします。 |
TBindNavigateRefresh | 関連付けられているデータ ソースのバッファリングされているデータの表示を更新します。 |
TBindNavigateApplyUpdates | データ ソースに対するすべての保留中の更新を適用します。 |
TBindNavigateCancelUpdates | データ ソースに対するすべての保留中の更新をキャンセルします。 |
LiveBinding の標準アクションの使用
LiveBinding アクションは、ツールバー ボタン、スピード ボタン、ビットマップ ボタン、標準のボタン、およびメニュー項目に割り当てることができます。
LiveBinding アクションをボタンに割り当てて、バインディング ナビゲータ(VCL、FMX)の機能をエミュレートするには、以下のステップに従います。
- 最初に VCL フォーム アプリケーションを作成します(FMX もサポートされていますが、FMX では TImageList コンポーネントが使用できません)。
- フォームに TActionList コンポーネントを 1 つドロップします。
- フォームに TImageList コンポーネントを 1 つドロップします。
- フォームに TBitBtn コンポーネントを 3 つドロップします。
- 最初のボタンをクリックし、[オブジェクト インスペクタ]で
Action
プロパティを探して、[標準アクションの新規作成|LiveBindings|TBindNavigatePrior]を選択します。 - 残りの 2 つのボタンについても同様の手順で、それぞれ Next と Refresh を選択します。
- それぞれのアクションに応じて、ボタンのアイコンおよびキャプションが既に変更されています。
- TDataSource コンポーネントをフォームにドロップし、ボタンごとに[オブジェクト インスペクタ]で LiveBinding アクションの
DataSource
プロパティ(BitBtn1.Action.DataSource、BitBtn2.Action.DataSource、BitBtn3.Action.DataSource)を DataSource1 に設定します。 - 後はデータセットを追加してデータベースを読み込むだけです。3 つのボタンでデータ ソースに対する標準 LiveBinding アクションを制御できます。