フィールド値の表示、変換、アクセス
Vcl.DBCtrls.TDBEdit や Vcl.DBGrids.TDBGrid などデータベース対応コントロールは，項目コンポーネントに関連付けられた値を自動的に表示します。データセットとコントロールで編集が可能であれば，データベース対応コントロールはデータベースに新しい値や変更した値を送ることもできます。一般にデータベース対応コントロールの組み込みプロパティやメソッドは，プログラムを追加作成しないでもデータセットへ接続したり，値を表示したり，更新できます。データベースアプリケーションで使用できるときはいつでも，これらのプロパティやメソッドを使用してください。データベース対応コントロールの詳細は，「データコントロールの使い方」を参照してください。
標準のコントロールは，項目コンポーネントに関連付けられたデータベース値の表示や編集ができます。ただし標準コントロールを使用するには，追加のプログラミングが必要なことがあります。たとえば標準コントロールを使用すると，アプリケーションには項目値が変更された場合に，いつコントロールを更新するかを追跡する責任が生まれます。データセットにデータソースコンポーネントがあれば，そのイベントを利用できます。特に DB.OnDataChange イベントでは，コントロール値を更新する時期がわかり，DB.OnStateChange イベントはコントロールを有効／無効にする時期を決定するのに役立ちます。これらのイベントの詳細は，「データソースに仲介された変更に応答する」を参照してください。
以下のトピックでは，標準コントロールに表示できるように項目値を処理する方法を説明します。
- 標準のコントロールを使って項目コンポーネント値を表示する
- 項目値の変換
- デフォルトのデータセットプロパティで項目値にアクセスする
- データセットの Fields プロパティで項目値にアクセスする
- データセットの FieldByName メソッドで項目値にアクセスする