ActiveX コントロールの設計

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ActiveX コントロールを設計するときに最初にすることは,カスタム VCL コントロールの作成です。これにより,ActiveX コントロールの土台ができます。カスタムコントロールの作成の詳細は,Creating custom components を参照してください。

VCL コントロールを設計するときには,このコントロール自体はアプリケーションではなく,別のアプリケーションに埋め込まれるということを頭に置いてください。したがって,精巧なダイアログボックスやほかの主要ユーザーインターフェースコンポーネントを実装する必要はおそらくないでしょう。一般に目的は,メインアプリケーションの中でその規則にしたがって動作する単純なコントロールを作成することです。

さらに,オブジェクトがクライアントにエクスポーズするすべてのプロパティとメソッドはオートメーション互換にする必要があります。なぜなら,ActiveX コントロールのインターフェースが IDispatch をサポートしなければならないからです。このウィザードは,オートメーション互換でないパラメータを持つラッパークラスのインターフェースにはメソッドを追加しません。

ウィザードは COM ラッパークラスを使用して,必要な ActiveX インターフェースをすべて実装します。また,ラッパークラスのデフォルトインターフェースを介して,オートメーション互換のプロパティ,メソッド,およびイベントをすべて公開します。いったんウィザードで COM ラッパークラスとそのインターフェースを生成すると,タイプライブラリエディタを使ってデフォルトインターフェースを変更するか,追加のインターフェースを実装してラッパークラスを拡大することができます。

関連項目