ファイルまたはストリームへのデータの保存

提供: RAD Studio
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クライアント データセットでのファイルベースのデータの使用 への移動


クライアント データセットのデータに変更をマージしても、このデータはまだメモリ内にしか存在しません。アプリケーションでクライアント データセットを閉じて開き直せば永続的に保存されますが、アプリケーションが停止すると消えてしまいます。データを永続化するには、ディスクに書き込まなければなりません。ディスクに変更内容を書き込むには、SaveToFile メソッドを使用します。

SaveToFile は 1 つのパラメータを受け取ります。データを書き込む先のファイルを指定する文字列です。ファイル名には、必要であれば完全修飾パス名を指定することができます。ファイルが既に存在する場合、その現在の内容は完全に上書きされます。

メモ: SaveToFile では、実行時にクライアント データセットに追加したインデックスは保存されません。保存されるのは、クライアント データセットの作成時に追加したインデックスだけです。

データを常に同じファイルに保存する場合には、パラメータではなく FileName プロパティを設定することができます。FileName が設定されていると、クライアント データセットが閉じるときに、その設定されたファイルにデータが自動的に保存されます。

SaveToStream メソッドを使用して、データをストリームに保存することもできます。SaveToStream は 1 つのパラメータを受け取ります。データを受け取るストリーム オブジェクトです。

メモ: クライアント データセットを保存したときに変更ログ内にまだ編集内容が残っていると、それらはデータにマージされません。LoadFromFile メソッドまたは LoadFromStream メソッドを使用してデータを再読み込みしても、変更ログにはマージされていない編集内容が含まれたままです。これは、ブリーフケース モデルをサポートするアプリケーションでは重要です。最終的には変更をアプリケーション サーバー上のプロバイダ コンポーネントに適用しなければならないためです。

関連項目