UML 2.0 アクティビティ図の定義

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定義

アクティビティ図では、アクションの実行のシーケンスや条件などのシステム動作をモデリングできます。 アクションは、システムの動作を表す基本単位になります。

アクティビティ図では、アクションをグループ化したり、グループ化を解除することができます。 1 つのアクションをほかのいくつかのアクションのシーケンスに分解できる場合は、それらのアクションを表すアクティビティを作成できます。

UML 2.0 では、アクティビティは 1 つ以上のアクションから構成されます。 アクションは静的なものではなく(UML 1.x との違い)、またサブアクションを持つことができます。 アクションは、アクティビティ内の単一の手順を表します。つまり、そのアクティビティ内で、それ以上分解できない手順です。 アクティビティは、個別の要素としていくつかのアクションから構成される 1 つの動作を表します。 アクションは、アクション間の制御やデータフローではなく、1 つのアクティビティ内の実行可能な機能の基本単位となる 1 つの実行可能なアクティビティ ノードです。 アクションの実行は、モデル化されたシステム(コンピュータ システムなど)内のなんらかの変換または処理を表します。

アクティビティのセマンティクスは、トークン フローに基づきます。 フローとは、1 つのノードの実行がほかのノードの実行に影響を及ぼしたり、ほかのノードの実行の影響を受けることです。アクティビティ図では、このような依存関係をエッジで表します。 データフローと制御フローは、UML 2.0 では異なるフローです。

1 つの制御フローが複数のソースを持つことも(いくつかの同時アクションをまとめる)、複数のターゲットを持つことも(いくつかの同時アクションに分岐する)あります。

アクティビティ内の各フローは、それぞれ個別の終了点を持つことができます。これは、フロー終了ノードで表されます。 フロー終了ノードは、アクティビティ内の特定のフローが完了することを意味します。 フロー終了は、外に出て行くリンクを持たない点に注意してください。

条件判断とマージを使用して、複数の制御フローの出入りを管理することができます。

オブジェクト インスペクタを使用すると、次のように、アクションのプロパティを調整することができます:

  • [プロパティ] 、 [表示] 、 [説明] 、および [カスタム] タブでは、要素の標準プロパティを設定します。
  • [ローカル事前条件] タブと [ローカル事後条件] タブでは、 [言語] ドロップダウン リストから、制御式の言語を選択します。 選択肢は [OCL] と [テキスト] です。 リスト ボックスの下にある編集フィールドには、そのアクションのための制約式を入力します。

サンプル図

UML 2.0 アクティビティ図UML 2.0 アクティビティ図


関連項目