数値計算ルーチン

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このトピックでは、Delphi ランタイム ライブラリで使用されるすべての数値計算ルーチンの一覧を示します。

数値計算ルーチンで使用される定数

Delphi の数値計算ルーチンで使用されるすべての定数の一覧を以下の表に示します。

ルーチン	説明
System.Math.Infinity	正の無限大を表します。
System.Math.MaxComp	Comp 型変数の最大絶対値を定義します。
System.Math.MaxDouble	Double 型変数の最大絶対値を定義します。
System.Math.MaxExtended	Extended 型変数の最大絶対値を定義します。
System.Math.MaxSingle	Single 型変数の最大絶対値を定義します。
System.Math.MinComp	Comp 型変数の最小絶対値を定義します。
System.Math.MinDouble	Double 型変数の最小絶対値を定義します。
System.Math.MinExtended	Extended 型変数の最小絶対値を定義します。
System.Math.MinSingle	Single 型変数の最小絶対値を定義します。
System.Math.NaN	有効な数値として表現できない値を表します。
Math.NegativeValue（「Math 定数」を参照）	負数の場合に Sign の結果として返される値を定義します。
System.Math.NegInfinity	負の無限大を表します。
Math.PositiveValue（「Math 定数」を参照）	正数の場合に Sign の結果として返される値を定義します。
Math.ZeroValue（「Math 定数」を参照）	ゼロの場合に Sign の結果として返される値を定義します。

算術ルーチン

Delphi の算術ルーチンの一覧を以下の表に示します。

ルーチン	説明
System.Abs	絶対値を返します。
System.Math.Ceil	変数を切り上げます。
System.Math.DivMod	整数除算の結果を余りも含めて返します。
System.Exp	X の指数関数値を返します。
System.Math.Floor	変数を切り下げます。
System.Math.Frexp	X の仮数と指数を分離します。
System.Int	実数の整数部分を返します。
System.Math.IntPower	底として指定された値の整数乗を計算します。
System.Math.IsInfinite	変数または式が無限大の値を表すかどうかを示します。
System.Math.IsNan	変数または式が数値でないと評価されるかどうかを示します。
System.Math.IsZero	浮動小数点型の変数または式がゼロまたはゼロに非常に近いと評価されるかどうかを示します。
System.Math.Ldexp	X * 2^P（2 の P 乗かける X）を計算します。
System.Math.LnXP1	（X+1）の自然対数を返します。
System.Math.Log10	10 を底とする対数を計算します。
System.Math.Log2	2 を底とする対数を計算します。
System.Math.LogN	指定された値を底とする X の対数を計算します。
System.Math.Max	2 つの数値のうち大きい方を返します（Delphi のみ）。
System.Math.MaxIntValue	整数配列内で最大の値を符号付きで返します。
System.Math.MaxValue	配列内で最大の値を符号付きで返します。
System.Math.Mean	配列内のすべての値の平均を返します。
System.Math.Min	2 つの数値のうち小さい方を返します（Delphi のみ）。
System.Math.MinIntValue	整数配列内で最小の値を符号付きで返します。
System.Math.MinValue	配列内で最小の値を符号付きで返します。
System.Odd	引数が奇数の場合、True を返します。
System.Math.Power	底として指定された値を任意の指数で累乗した値を計算します。
System.Round	X を（"Banker's Rounding" と呼ばれる方法で）最も近い整数に丸めた値を返します。
System.Math.RoundTo	"Banker's Rounding" と呼ばれる丸め方法を用いて、浮動小数点値を指定の位（10 の累乗）に丸めます。
System.Math.Sign	数値が正、負、ゼロのいずれであるかを示します。
System.Math.SimpleRoundTo	非対称的な算術型丸めを用いて、浮動小数点値を指定の位（10 の累乗）に丸めます。
System.Sqr	数値の 2 乗を返します。
System.Sqrt	X の平方根を返します。
System.Math.Sum	配列内の要素の総和を返します。
System.Math.SumInt	整数配列内の要素の総和を返します。
System.Math.SumOfSquares	データ配列内の値の 2 乗和を返します。
System.Math.SumsAndSquares	配列内の値の総和と 2 乗和を返します。
System.Trunc	実数を切り捨てて整数にします。

三角関数ルーチン

Delphi の三角関数ルーチンの一覧を以下の表に示します。

ルーチン	説明
System.Math.ArcCos	指定された数値の逆余弦を計算します。
System.Math.ArcCosh	指定された数値の逆双曲線余弦を計算します。
System.Math.ArcCot	指定された数値の逆余接を計算します。
System.Math.ArcCotH	指定された数値の逆双曲線余接を計算します。
System.Math.ArcCsc	指定された数値の逆余割を計算します。
System.Math.ArcCscH	指定された数値の逆双曲線余割を計算します。
System.Math.ArcSec	指定された数値の逆正割を計算します。
System.Math.ArcSecH	指定された数値の逆双曲線正割を計算します。
System.Math.ArcSin	指定された数値の逆正弦を計算します。
System.Math.ArcSinh	指定された数値の逆双曲線正弦を計算します。
System.ArcTan	指定された数値の逆正接を計算します。
System.Math.ArcTan2	指定された数値の逆正接の角度と象限を計算します。
System.Math.ArcTanh	指定された数値の逆双曲線正接を計算します。
System.Math.Cosecant	角度の余割を計算します。
System.Math.Cosh	角度の双曲線余弦を計算します。
System.Math.Cot	角度の余接を計算します。
System.Math.Cotan	角度の余接を計算します。
System.Math.CotH	角度の双曲線余接を計算します。
System.Math.Csc	角度の余割を計算します。
System.Math.CscH	角度の双曲線余割を計算します。
System.Math.CycleToDeg	角度の値を周期から度に変換します。
System.Math.CycleToGrad	角度の値を周期から勾配に変換します。
System.Math.CycleToRad	角度の値を周期からラジアンに変換します。
System.Math.DegToCycle	度で表された値を周期に変換して返します。
System.Math.DegToGrad	度で表された値を勾配に変換して返します。
System.Math.DegToRad	度で表された値をラジアンに変換して返します。
System.Math.GradToCycle	勾配で表された値を周期に変換します。
System.Math.GradToDeg	勾配で表された値を度に変換します。
System.Math.GradToRad	勾配で表された値をラジアンに変換します。
System.Math.Hypot	直角三角形の斜辺の長さを計算します。
System.Pi	3.1415926535897932385 を返します。
System.Math.RadToCycle	ラジアンで表された値を周期に変換します。
System.Math.RadToDeg	ラジアンで表された値を度に変換します。
System.Math.RadToGrad	ラジアンで表された値を勾配に変換します。
System.Math.Sec	角度の正割を計算します。
System.Math.Secant	角度の正割を計算します。
System.Math.SecH	角度の双曲線正割を計算します。
System.Sin	ラジアンで表された角度の正弦を返します。
System.Math.SinCos	角度の正弦と余弦を返します。
System.Math.Sinh	角度の双曲線正弦を計算します。
System.Math.Tan	X の正接を返します。
System.Math.Tanh	X の双曲線正接を計算します。
System.Trunc	実数を切り捨てて整数にします。

関連項目

• API カテゴリ：インデックス