InterBase 2017 Update 3 Readme
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このリリースでは、不具合の修正が行われています。 不具合の修正に関する詳細リストについては、「解決されて不具合」を参照してください。
この Readme には、次のセクションから構成されています:
- メモ: 「以前のリリース」をクリックすると、InterBase 2020 Update 6 より前のリリースについて確認することができます。
- メモ: ここをクリックすると、2017 リリースの解決された問題と、新機能を参照することができます。
新機能
本リリースでは新機能はありません。
その他
新しいインストーラ
メモ: InterBase 2017 Update 3 より、英語および日本語両方が 1 つに統合されたインストーラが導入されます。
準備パラメータの順序
パラメータ化されたクエリにおいて、入力 SQLDA のために受け取るパラメータの順序が修正されました。 修正後の順序は、ANSI/SQL 標準要件と同様、直感的であり、かつ、「見たままの順」となっています。 これは特に、パラメータが、メイン クエリの結合部(WHERE 条件)や、 自らもパラメータを持つサブクエリが 1 つ以上あるクエリの列リストで使用される際に便利です。
クライアント API、isc_dsql_describe_bind() が、入力 SQLDA において、各パラメータの見たままの順のシーケンス番号を、正しく返すようになり、内部的にそれを使用して、ユーザーが提供する SQLVAR を、InterBase エンジンが想定する順番に変換できるようになりました。 この変更は、バージョン 2 以降の SQLDA でのみ有効です。
これがどのように動作するかを表すために、新しい例 api17.c を示します。
次のサンプルは、名前付きパラメータが、IBX や FireDAC コンポーネントでどのように使用されるかを表しています。 名前付きパラメータは、:TEST および :NO の両者においてそのパラメータの順で動作します。 クライアント コンポーネントは、値が SQLVAR 配列で、:TEST に :NO パラメータが続く、見たままの順で提供されることを想定しています。
select P.emp_no, P.first_name, P.last_name, (select 1 from RDB$DATABASE where 1 <> :TEST)
from employee P
where P.emp_no = :NO
新しい IBConfig パラメータ PREDICTIVE_IO_PAGES
このパラメータにより、事前に取得するページ数を操作することができます。 このパラメータは、基本的にデフォルトの状態を維持し、パフォーマンス問題を起こしていると疑われる場合に、テスト目的でのみ変更します。 詳細については、こちら を参照してください。
新しい IBConfig パラメータ ENABLE_PARTIAL_INDEX_SELECTIVITY
このパラメータはにより、SQL クエリの最適化のために、部分的インデックス選択データの利用を有効化/無効化することができます。 このパラメータは、基本的にデフォルトの状態を維持し、パフォーマンス問題を起こしていると疑われる場合に、テスト目的でのみ変更します。 詳細については、こちら を参照してください。
変更ビューのパフォーマンス
InterBase 2020 Update 6 において、変更ビューの抽出のパフォーマンスが強化されました。 メモ: このパフォーマンス強化は、ODS 17 データベースでのみ有効です。
復元データベースの最初のスイープが高速スイープに
InterBase 2020 Update 6 にて、復元したどのデータベースも、ただちにスイープ済みにマークされるようになりました。このため、そのデータベースの最初のスイープは、高速スイープです。 この機能の利点を活かすには、InterBase 2020 Update 6 でデータベース復元を行い、ODS 15 または ODS 16 を使用する必要があります。 スイープについては、「スイープ間隔と自動ハウスキーピング」を参照してください。
不具合の修正
InterBase 2017 Update 3 における不具合修正の一覧については、「解決済みの不具合」を参照してください。
システム要件と前提条件
InterBase をインストールおよび実行するためのシステム要件については、「システム要件/前提条件」を参照してください。
移行における問題
InterBase 15 の移行における問題
- ODS 17/18 から ODS 19 へ
- admin.ib および EUA データベース: ODS 19 は SHA-256 パスワード ダイジェストをユーザー アカウントでサポートします。SHA-1 および DES-CRYPT は、引き続き、非 FIPS 環境でサポートされます。
- 移行: SHA-256 パスワード ダイジェストをユーザー アカウントで使用するには(FIPS 環境では必須)、InterBase ユーザー アカウントを admin.ib で ODS 19 (デフォルト SHA-256 パスワード ダイジェスト)を使用して、再度作成する必要があります。IB2020 以前より admin.ib を復元/コピーしただけでは、より弱いダイジェスト アルゴリズムである DES-CRYPT や SHA-1 ダイジェスト アカウントのみが使用可能となります。
- 古いクライアント(IB2020 以前)では、SHA-256 パスワード ダイジェストを使用する新しいサーバ アカウントへは接続できません。接続するには、新しい InterBase クライアントを使用してください。
- 組み込みユーザー アカウントに SHA-256 パスワード ダイジェストがある場合、ODS 19 EUA データベースは、ODS 18 に復元することができません。
- InterBase 15 では、DES 暗号化はサポートされません。
- すべてのサーバー ベースのエディション、および ToGo エディションは、AES 暗号化強度 128/192/256 をサポートします。
- AES 暗号化のデフォルトの強度は 256 ビットで、InterBase で使用できる最大の強度です。バージョン 2020 以前では、デフォルトは 128 ビットでした。
- EUA/暗号化 データベースを、バージョン 2020 以前から InterBase 15 に移行する場合、次のステップを実行してください:
- InterBase 2020 を使用して、お使いのデータベースを、DES の代わりに AES の暗号化を使用するよう変換。その後、データベースをバックアップし、InterBase 15 インスタンスへ復元します。
既知の問題点
- macOS では、InterBase Server Edition の日本語インストーラは英語 UI で表示されます。 これは使用している InstallAnywher バージョンの問題であるため、現在のところ回避策はありません。
- 問題: admin.ib を介したサーバー側パフォーマンス モニタリングは、ISQL コマンドライン ツールを使用している場合には機能しますが、IBConsole パフォーマンス モニタ UI を介して使用した場合には、「Key violation」例外を発生させます。
解決された不具合
| 外部バグ # | 説明 | |
|---|---|---|
| (QC)SalesForce # | ||
| 内部バグ # | ||
| InterBase 15: 2025年10月、バージョン 15 で修正されたバグ、ビルド 15.0.0.27 | ||
| INTB-4712 | DB プロパティ画面 AV からデータベースの暗号化を選択する | |
| INTB-4710 | IBConsole。SEP 設定。メタデータ更新エラー | |
| INTB-4708 | DB プロパティ画面 AV からデータベースの暗号化を選択する | |
| INTB-4685 | dbalias フィールドに余分な文字が出現して、通常の db 復元に失敗する | |
| INTB-4663 | コピーされた DB への接続が、AV メッセージと共に発生する | |
| INTB-4642 | Windows Server 2025 アンインストール エラー | |
| INTB-4638 | Windows Server 2025 インストール エラー | |
| INTB-4604 | パフォーマンス モニタが自動更新されると、SQL の砂時計がすべての画面に表示される | |
| INTB-4570 | SHOW SYSTEM TABLES が IBConsole で機能しない | |
| SF Case 01126923
INTB-4434 |
Linux 64 ビット上で、整数と数値に関する ODBC 問題 | |
| SF Case 00616715
INTB-3407 |
SQLTables が、 % が Catalog に渡された場合に、テーブルを返さない | |
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