InterBase 2020 リリース ノート
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目次
最新のアップデートは InterBase 2020 Update 6 であり、2020 リリースをお使いの場合にはインストールされることを推奨します。
詳細については、InterBase 2020 Update 6 Readme を参照してください。
メモ:InterBase 2020 より前のリリース情報については、「以前のリリース」を参照してください。
- このリリースでは、不具合の修正が行われています。 不具合の修正に関する詳細リストについては、「解決された不具合」を参照してください。
- このリリースでは、新しい機能も追加されています。詳細については、「新機能」を参照してください。
新機能
テーブル領域
InterBase の複数ファイルのデータベースは、単一のプライマリ テーブル領域を占有していると認識される場合があります。 このテーブル領域は、データベース ページ群の単一の論理コレクションを表しており、このコレクション内のシーケンスによって番号付けされています。 InterBase 2020 より、ユーザーは、ページ群の独立した論理コレクションを表す、他の命名テーブル領域を定義することができるようになりました。 詳細については、「テーブル領域」を参照してください。
ALTER DESCRIPTION のサポート
InterBase 2020 より前の InterBaseユーザーは、各エンティティ型に対して、
UPDATE <system_table> SET RDB$DESCRIPTION=<blob_text> WHERE <entity_name>=<user_entity>
を実行する必要がありました。これにより、ユーザーは、各エンティティ タイプごとに、データベース システム スキーマを詳細に知る必要がありました。 新しい DDL 構文ではこの煩雑性をなくし、新しい ALTER DESCRIPTION FOR
構文を提供しています。これは、InterBase によってサポートされるすべてのデータベース エンティティに共通する標準です。 詳細については、「ALTER DESCRIPTION」を参照してください。
TMP$INDICES テーブル
InterBase 2020 では TMP$INDICES
という新しいシステム テーブルが導入されており、パフォーマンス モニタのシステム テーブルの一部として含まれています。 モニタリングするための主要測定機能で、このテーブルはデータベース内のテーブルごとに、すべての読み込まれたインデックスをトラッキングします。 詳細については、「TMP$INDICES」を参照してください。
IBConsole
InterBase 2020 では、IBConsole ツールについて次の機能強化が行われています:
パフォーマンス モニタ
新しい[インデックス]タブでは、インデックスについての詳細が記載された表が表示されます。
対話型 SQL ウィンドウ
- 読み取り専用トランザクションでの対話型 SQL ウィンドウを閉じた際には、コミットまたはロールバック ダイアログが表示されずにトランザクションはコミットされ、ウィンドウが閉じられるようになりました。
RECONNECT
句に対するサポートが強化され、CACHE
、lc_ctype
、DIALECT
が新たにサポートされました。- 新しい[表示]タブ。このタブでは、isql
SHOW
文からの情報を表示します。 - InterBase 2020 機能のサポート(TABLESPACE、ALTER DESCRIPTION DDL)
- 変更ビュー サブスクリプション コンテキストと変更ステータスの色表示
- クエリの構文強調表示
- InterBase の 64 ビット エディションと 64 ビット IBConsole.exe バイナリ
- サーバーにおよぶパフォーマンス モニタリングの強化
- WISQL
SHOW
コマンド
NOT 演算子の最適化
InterBase 2020 では、NOT
演算子に対する最適化が行われています。詳細については NOT 演算子の最適化を参照してください。
InterBase の移行における問題
Note: InterBase 2020 以前の問題については、こちら をクリックしてください。
InterBase 15 の移行における問題
- ODS 17/18 から ODS 19 へ
- admin.ib および EUA データベース: ODS 19 は SHA-256 パスワード ダイジェストをユーザー アカウントでサポートします。SHA-1 および DES-CRYPT は、引き続き、非 FIPS 環境でサポートされます。
- 移行: SHA-256 パスワード ダイジェストをユーザー アカウントで使用するには(FIPS 環境では必須)、InterBase ユーザー アカウントを admin.ib で ODS 19 (デフォルト SHA-256 パスワード ダイジェスト)を使用して、再度作成する必要があります。IB2020 以前より admin.ib を復元/コピーしただけでは、より弱いダイジェスト アルゴリズムである DES-CRYPT や SHA-1 ダイジェスト アカウントのみが使用可能となります。
- 古いクライアント(IB2020 以前)では、SHA-256 パスワード ダイジェストを使用する新しいサーバ アカウントへは接続できません。接続するには、新しい InterBase クライアントを使用してください。
- 組み込みユーザー アカウントに SHA-256 パスワード ダイジェストがある場合、ODS 19 EUA データベースは、ODS 18 に復元することができません。
- InterBase 15 では、DES 暗号化はサポートされません。
- すべてのサーバー ベースのエディション、および ToGo エディションは、AES 暗号化強度 128/192/256 をサポートします。
- AES 暗号化のデフォルトの強度は 256 ビットで、InterBase で使用できる最大の強度です。バージョン 2020 以前では、デフォルトは 128 ビットでした。
- EUA/暗号化 データベースを、バージョン 2020 以前から InterBase 15 に移行する場合、次のステップを実行してください:
- InterBase 2020 を使用して、お使いのデータベースを、DES の代わりに AES の暗号化を使用するよう変換。その後、データベースをバックアップし、InterBase 15 インスタンスへ復元します。
既知の問題点
- テーブル領域を保有する ODS 18 上でデータベース ダンプを試みると、「その機能はまだサポートされていません」というメッセージが表示されます。InterBase 2020 Update 6 の最初のリリースでは、データベース ダンプはまだサポートされていません。
- IBConsole は、InterBase Desktop Edition のサーバーがアプリケーションとして実行されていると、サーバーへの接続に失敗します。回避策としては、IBConsole を Administrator で実行してください。
解決された不具合
外部バグ # | 説明 | |
---|---|---|
(QC)SalesForce # | ||
内部バグ # | ||
InterBase 15: 2025年10月、バージョン 15 で修正されたバグ、ビルド 15.0.0.27 | ||
INTB-4712 | DB プロパティ画面 AV からデータベースの暗号化を選択する | |
INTB-4710 | IBConsole。SEP 設定。メタデータ更新エラー | |
INTB-4708 | DB プロパティ画面 AV からデータベースの暗号化を選択する | |
INTB-4685 | dbalias フィールドに余分な文字が出現して、通常の db 復元に失敗する | |
INTB-4663 | コピーされた DB への接続が、AV メッセージと共に発生する | |
INTB-4642 | Windows Server 2025 アンインストール エラー | |
INTB-4638 | Windows Server 2025 インストール エラー | |
INTB-4604 | パフォーマンス モニタが自動更新されると、SQL の砂時計がすべての画面に表示される | |
INTB-4570 | SHOW SYSTEM TABLES が IBConsole で機能しない | |
SF Case 01126923
INTB-4434 |
Linux 64 ビット上で、整数と数値に関する ODBC 問題 | |
SF Case 00616715
INTB-3407 |
SQLTables が、 % が Catalog に渡された場合に、テーブルを返さない |
Note: InterBase 2020 以前の問題については、こちら をクリックしてください。
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