環境変数の使い方
InterBase クライアント アプリケーションは、4 つの環境変数を使用して、プログラムのパラメータを設定することができます。 これらの変数を設定して、アプリケーションの実行時には使用できるようにしていなければなりません。 たとえば、Microsoft Windows が起動してしまった後に、DOS ウィンドウでこれらの変数を設定すると、そのウィンドウ内の DOS アプリケーションには反映できますが、いずれの Windows プログラムにも反映させることができません。
次の表は、これらの変数とその用途をまとめたものです:
変数 | 目的 | 例: |
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PC クライアント アプリケーションに使用するユーザー名を指定 |
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PC クライアント アプリケーションに使用するパスワード(大文字小文字を区別)を指定 |
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INTERBASE |
InterBase をデフォルト以外のディレクトリにインストールしている場合、INTERBASE 環境変数を設定することで、その INTERBASE 環境変数で設定された場所で動作している正しいサーバー インスタンスに、クライアント アプリケーションが接続できるようになる。 |
Windows では、システム環境変数で次のように設定する。 INTERBASE=C:\Embarcadero\InterBase UNIX では、セッション環境変数で次のように設定する。 デフォルトは、使用している UNIX システムにより、/usr/interbase/ と /opt/interbase/ のいずれかとなる。 |
IB_IBPROTOCOL |
デフォルトで通信する InterBase インスタンスの名前を設定することができる。 この環境変数が設定されていない場合、クライアント アプリケーションは、データベースの URL 構文の中で、接続するサーバーのインスタンス名を指定する必要がある。 IB_PROTOCOL 環境変数は、リモート サーバーに接続するときにも使われる。 この場合、リモート TCP ポート番号に接続できるよう、上記のインスタンス名に対して TCP ソケット ポート番号を Services ファイルに指定する必要がある。 |
IB_PROTOCOL 環境変数が環境内で設定されている場合: IB_PROTOCOL=my_instance |
環境変数 ISC_USER
と ISC_PASSWORD
は、リモート InterBase データベース サーバーへ渡す、有効なユーザー名/パスワードの組み合わせを設定するために、一緒に使用されます。
- 重要: セキュリティが懸念される場合には、
ISC_PASSWORD
環境変数は使用しないでください。ISC_PASSWORD
環境変数が、autoexec.bat
といったファイルで定義されているクライアントにアクセスできるユーザーからは、容易にパスワードをみることができてしまいます。