Datasnap.Provider.TCustomProvider
Delphi
TCustomProvider = class(TComponent)
C++
class PASCALIMPLEMENTATION TCustomProvider : public System::Classes::TComponent
プロパティ
| 種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
|---|---|---|---|---|
| class | public | Datasnap.Provider.pas Datasnap.Provider.hpp |
Datasnap.Provider | Datasnap.Provider |
説明
TCustomProvider は，データプロバイダの基本クラスです。
TCustomProvider は，抽象メソッド宣言（C++ の純粋仮想メソッド宣言にあたる），または何もしないがバックストップを提供する仮想メソッドのいずれかを介して，すべてのプロバイダオブジェクトに求められる基本的なプロパティ，メソッド，およびイベントを定義します。
TCustomProvider のインスタンスは作成しないでください。プロバイダコンポーネントをフォームまたはデータモジュールに追加するには，TCustomProvider の下位オブジェクト（TDataSetProvider や TXMLTransformProvider など）を使用します。
TCustomProvider から派生したプロバイダは，TClientDataSet または TXMLBroker オブジェクトとソースデータセットまたはソース XML ドキュメントの間の中間リンクになります。ソースデータセットまたは XML ドキュメントは，クライアントデータセットまたは XML ブローカと同じアプリケーション内にあっても，別のアプリケーションサーバーの一部であってもかまいません。プロバイダは，ソースデータセットまたは XML ドキュメントのデータをパッケージ化し，1 つ以上のトランスポート可能なデータパケットでクライアントデータセットまたは XML ブローカに渡します。 クライアントデータセットは，データパケットのデータを再構成して，ユーザーアクセスのためのメモリ内コピーをローカルに作成します。ユーザーアクセスが完了すると，クライアントデータセットは変更されたデータを再パッケージ化し，更新内容をプロバイダに送り返します。プロバイダは更新情報をデータベースまたはソースデータセットに適用します。
プロバイダがクライアントデータセットにデータを供給すると，クライアントデータセットはデータパケットのデータを再構成してユーザーアクセス用のローカルメモリ内コピーを作成します。ユーザーアクセスが完了すると，クライアントデータセットは変更されたデータを再パッケージ化し，更新内容をプロバイダに送り返します。プロバイダは，更新をデータベース，ソースデータセット，またはソース XML ドキュメントに適用します。
XML 形式でエンコードできるデータパケットの場合，プロバイダは，そのデータを XML ブローカに送ることができます。XML ブローカは，Web クライアントによってダウンロードされる HTML ドキュメントにデータパケットを追加します。Web クライアントから更新を受け取ると，XML ブローカは，その更新をプロバイダに送ります。プロバイダは，データベース，ソースデータセット，またはソース XML ドキュメントに更新を適用します。
クライアントデータセットおよび XML ブローカは，IAppServer インターフェースを通じてプロバイダと通信します。多層アプリケーションでは，これはプロバイダを格納するリモートデータモジュールのインターフェースです。プロバイダに呼び出しを渡せるようにリモートデータモジュールを有効にするには，プロバイダの Exported プロパティを true に設定し，Owner プロパティでリモートデータモジュールを指定しなければなりません。