Vcl.FileCtrl.TFilterComboBox.Filter
Delphi
property Filter: string read FFilter write SetFilter stored IsFilterStored;
C++
__property System::UnicodeString Filter = {read=FFilter, write=SetFilter, stored=IsFilterStored};
プロパティ
種類 | 可視性 | ソース | ユニット | 親 |
---|---|---|---|---|
property | published | Vcl.FileCtrl.pas Vcl.FileCtrl.hpp |
Vcl.FileCtrl | TFilterComboBox |
説明
フィルタコンボボックスに表示されるすべてのファイルマスクを示します。
Filter プロパティを設定すると,フィルタコンボボックス内でそれぞれの名前に関連付けられたマスクとともに表示する名前を指定できます。各マスクはワイルドカードを含むファイル名です。アスタリスク(*)は任意の数の文字数と一致するワイルドカードです。疑問符(?)は任意の 1 文字と一致するワイルドカードです。アプリケーションが実行されているときに,ユーザーがフィルタコンボボックスで選択するファイルフィルタが Mask プロパティの値になります。
1 つのファイルの種類の Filter の値を作成する手順は次のとおりです。
1 ファイルの種類を示すテキストを入力する
2 | 文字(縦棒)を入力する
3 ファイルフィルタを入力する
文字列の | 文字の両側にスペースを入れないでください。
次に例を示します。
FilterComboBox1.Filter := 'Text files|*.TXT';
FilterComboBox1->Filter = "Text files|*.TXT";
Filter をこの文字列に設定すると,文字列「Text files」がフィルタコンボボックスに表示されます。ユーザーが「Text files」を選択すると,マスクは「*.TXT」に設定されます。
複数のファイルフィルタを指定するには,ファイル名とマスクの各組み合わせを | 文字で区切って Filter の値を拡張します。Filter は,文字列が 255 文字以上にならない限り,ファイルフィルタをいくつでも指定できます。
次に,Filter プロパティの値に 2 つのファイルフィルタを指定する例を示します。
'Text files (*.TXT)|*.TXT|Pascal files (*.PAS)|*.PAS'
"Text files (*.TXT)|*.TXT|C++ files (*.CPP)|*.CPP"
この例では,テキスト部分でファイルフィルタをかっこで囲んであります。かっこは不要ですが,ファイルフィルタを選択した場合の動作を識別できるように,かっこを使用するのが一般的な約束事になっています。
マスク部分には,セミコロンで区切って複数のファイル指定子を入れることができます。
'All files|*.TXT;*.PAS;*.WB1'
"All files|*.TXT;*.CPP;*.RC"