データ モジュールの使い方

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データ モジュールとは、非ビジュアル コンポーネントを含む特別なフォームのようなものです。 データ モジュールに含まれるコンポーネントはすべて、ビジュアル コントロールと一緒に通常のフォーム上に置くことが可能です。 しかし、データベース オブジェクトやシステム オブジェクトをまとめて再利用する予定があったり、アプリケーションのうちデータベース接続やビジネス ルールを処理する部分を分離したい場合には、データ モジュールを使って整理すると便利です。

メモ: XE2 リリースのデータ モジュールはプラットフォーム非依存です。つまり、基本となる同じデータ モジュールをどのプラットフォームまたはフレームワークにも使用することができます。 TDataModule には、疑似プロパティ ClassGroup があり、これにより、データ モジュールと使用されるフレームワークを指定することができます。

以下に挙げるのは ClassGroup の選択肢です。フレームワーク固有の選択肢で使用できるフレームワークや RTL 要素を含みます。

  • System.Classes.TPersistent - Delphi RTL。フレームワーク固有の要素は含みません。
  • Vcl.Controls.TControl - VCL フレームワーク。フレームワーク固有でない RTL 要素を含みます。
  • FMX.Types.TControl - FMX フレームワーク。フレームワーク固有でない RTL 要素を含みます。

詳細は、「TDataModule の ClassGroup 疑似プロパティ」を参照してください。

データ モジュールには、標準モジュール、リモート モジュール、Web モジュール、アプレット モジュール、サービスなど、いくつかの種類があり、ご使用の Delphi のエディションに応じて使用できる種類が異なります。 どの種類のデータ モジュールもそれぞれ特別な目的で使用します。

  • 標準データ モジュールは、単層および 2 層のデータベース アプリケーションで特に有効ですが、どのようなアプリケーションの場合でも非ビジュアル コンポーネントを整理するために使用できます。 詳細は、「標準データ モジュールの作成と編集」を参照してください。
  • リモート データ モジュールは、多層データベース アプリケーションにおけるアプリケーション サーバーの基礎となります。 すべてのエディションで使用できるわけではありません。 リモート データ モジュールは、アプリケーション サーバーで非ビジュアル コンポーネントを保持するほかに、クライアントがアプリケーション サーバーとの通信で使用するインターフェイスを公開します。 それらの利用についての詳細は、「アプリケーション サーバー プロジェクトへのリモート データ モジュールの追加」を参照してください。
  • Web モジュールは、Web サーバー アプリケーションの基礎となります。 HTTP 応答メッセージの内容を作成するコンポーネントを保持するほかに、クライアント アプリケーションからの HTTP メッセージのディスパッチも行います。 Web モジュールの利用についての詳細は、「インターネット サーバー アプリケーションの作成:インデックス」を参照してください。
  • アプレット モジュールは、コントロール パネル アプレットの基礎となります。 コントロール パネル アプレットを実装する非ビジュアル コントロールを保持するほかに、コントロール パネルにアプレットのアイコンをどう表示するかを示すプロパティを定義したり、ユーザーがアプレットを実行したときに呼び出されるイベント群を含みます。
  • サービスは、NT サービス アプリケーションの個々のサービスをカプセル化します。 サービスは、サービスの実装に使われる非ビジュアル コントロールを保持するほかに、サービスが開始または停止されたときに呼び出されるイベント群を含みます。 サービスについての詳細は、「サービス アプリケーション」を参照してください。

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