仮想フォルダの概要
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C++ の場合に限り、プロジェクトマネージャ では、プロジェクト内のどのようなファイル項目でも、ユーザーが選択した任意のグループ(仮想フォルダ と呼ばれる)に整理して表示することができます。これらの仮想フォルダはプロジェクト ファイル内に存続するものであり、ファイルのディスク上の実際の場所を指すものではありません。
仮想フォルダに入れることができるのは、ファイル システム項目か他の仮想フォルダのみです。仮想フォルダについては、プロジェクト内での順序変更、名前の変更、および削除が可能です。なお、仮想フォルダを削除しても、その中に含まれているファイルは削除されず、仮想フォルダ内に含まれる前に プロジェクトマネージャ 内で占めていた通常の位置に戻るだけです。
仮想フォルダ内の項目の順序を変更すると、その中に含まれているビルド可能な項目のビルド順序が変わることに注意してください。一般に、プロジェクトマネージャにおけるファイルの表示順序は、ファイルのビルド順序を示しています。ツールで処理されるファイルはすべて、まとめてビルドされます(タイプごとに個別に行われます)。各ファイル タイプは、以下の順に処理されます。
- Delphi(.pas)
- C/C++(.c/.cpp)
- アセンブラ(.asm)
- リソース(.rc)
つまり、まずすべての Delphi ファイルがコンパイルされ、その次に、すべての C/C++ ファイルがプロジェクト マネージャでの表示順にコンパイルされ、以降、アセンブラ、リソースの順に同様にコンパイルされるということです。
プロジェクトマネージャ で任意のファイル項目をドラッグして、プロジェクト内の任意の仮想フォルダに入れたり、仮想フォルダから出すことができます。また、仮想フォルダを右クリックし、コンテキスト メニュー コマンドを使用して、仮想フォルダに項目を追加することもできます。