多層データベースモデルの利点

提供: RAD Studio
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多層データベース モデルでは、データベース アプリケーションを論理的なピースに分割します。クライアント アプリケーションは、データ表示とユーザーとのやり取りに集中できます。理想的には、データがどう保存され、また、どう維持されるかは、一切意識しません。アプリケーション サーバー(中間層)は、複数のクライアントからのリクエストおよび更新を、調整および処理します。データベースの定義や、データベース サーバーとのやり取りの詳細を、すべて処理します。

この多層モデルには、次のような利点があります:

  • ビジネス ロジックの共有中間層へのカプセル化: さまざまなクライアント アプリケーションが、すべて同じ中間層にアクセスします。これにより、個別のクライアント アプリケーションに対して、重複するビジネス ルールを用意する無駄(および管理コスト)を避けることができます。
  • 軽量クライアント アプリケーション: クライアント アプリケーションは、処理の多くを中間層にゆだねることによって、より軽量に記述することができます。クライアント アプリケーションは小さくなるだけでなく、配布もより簡単になります。なぜなら、データベース接続ソフトウェア(データベース サーバーのクライアント側ソフトウェアなど)の、インストール、設定、保守などを検討する必要がなくなるためです。軽量クライアント アプリケーションは、インターネットを通して配布できる柔軟性があります。
  • 分散データ処理: 何台かのマシンにアプリケーションの作業を分散させると、負荷が分散されるのでパフォーマンスが向上する上、サーバーがダウンした場合はバックアップシステムに引き継がせることができます。
  • 広がるセキュリティの可能性: 機密に関連する機能を切り離して、異なるアクセス制限の層に置くことができます。これにより、柔軟で、レベル設定のできるセキュリティが提供されます。中間層は、機密データへのエントリ ポイントを制限できるので、アクセスを制御しやすくなります。HTTPS が使用でき、サポートされているセキュリティ モデルを利用することができます。

関連項目