履歴マネージャを使用する
履歴マネージャを使用すると、複数のバックアップ バージョン、保存済みのローカルな変更、未保存の変更の編集バッファなど、1 つのファイルのさまざまなバージョンを表示したり比較することができます。
メモ: 履歴マネージャでのバージョン管理システムの利用についての情報は、以下を参照してください。
- Subversion の場合: IDE 内の Subversion インテグレーション
- Git の場合: IDE 内の Git インテグレーション
- Mercurial の場合: IDE 内の Mercurial インテグレーション
説明を簡単にするために、チュートリアルとして作成されたこのトピックでは小さいテキスト ファイルを使って履歴マネージャの機能を紹介します。ただし、履歴マネージャはソース コード、HTML ファイル、XML ファイルなど、ほとんどのファイルに利用できます。
チュートリアル ステップ 1:[内容]ページでファイル バージョンを作成し表示するには:
- [ツール|オプション...|エディタ設定]ページを選択し、[バックアップ ファイルの作成]オプションがオンになっていることを確認します。
- [ファイル|新規作成|その他...|その他のファイル|テキスト ファイル]を選択し[OK]をクリックすると、空白のテキスト ファイルがコード エディタに表示されます。
- そのファイルの 1 行目に「First line of text」と入力し、ファイルを任意の名前で任意の場所に保存します。
- 2 行目に「Second line of text」と入力して、ファイルを保存します。
- 3 行目に「Third line of text」と入力して、ファイルを保存します。これで、ファイルの 3 つのバージョンが現在のディレクトリに格納されることになります(現在のバージョンは直下に、前のバージョンは __history という隠しサブディレクトリに、それぞれ存在します)。
- [コード]タブの隣にある[履歴]タブをクリックします。[内容]タブの上部にあるリビジョン リストには、ファイルの 3 つのバージョンが表示されます。第 1 のバージョンは ~1~、第 2 のバージョンは ~2~、現在のバージョンは「ファイル」という名前にそれぞれなっています。タブの下部にあるソース ビューアには、選択されたバージョンのソースが表示されます。
- 別のバージョンを選択すると、そのソースがソース ビューアに表示されます。
- [コード]タブをクリックしてコード エディタに戻り、ファイルの 4 行目に「Fourth line of text」と入力します。ただし、ファイルを保存しないでください。変更内容はエディタのバッファに格納されますが、ファイルには保存されません。
- 以下のツールバーとアイコンの説明に目を通したあと、次の手順に従って、上記で作成したファイル バージョンを比較します。
ヒント: 履歴マネージャの任意のページで列をソートするには、その列の見出しをクリックします。
チュートリアル ステップ 2:[差分]ページを使ってファイル バージョンを比較するには:
- 前の手順で作成したファイルを例に使って、[履歴]タブをクリックします。
- 履歴マネージャの最下部にある[差分]タブをクリックします。ページの上部にある[比較元]ペインと[比較先]ペインに、比較できるファイル バージョンが表示されます。ページの下部では、削除されたソース行は強調表示され、マイナス記号(-)が付いています。追加された行は強調表示され、プラス記号(+)が付いています。強調表示色はコード エディタの色設定によって決まります。
- [比較元]ペインと[比較先]ペインで異なるファイル バージョンを選択して、その結果をソース ビューアで確認します。
チュートリアル ステップ 3:ファイルの前のバージョンを現在のバージョンにするには:
- 前の手順で使ったファイルをここでも例に使って、[内容]タブをクリックします。
- ファイルの ~2~ バージョンを右クリックし、[元に戻す]を選択するか、 ツールバー ボタンをクリックします。[確認]ダイアログ ボックスに、ファイルを元に戻すとバッファにある未保存の変更内容がすべて失われるという趣旨のメッセージが表示されます。
- [確認]ダイアログ ボックスで、[はい]をクリックします。~2~ バージョンが現在のバージョンになります。
- コード エディタに戻り、変更内容を保存します。
ヒント: [元に戻す]コマンドは、[情報]ページでも利用可能です。