IDE 内の Subversion インテグレーション
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目次
バージョン インサイト機能では、Tools API パッケージを使用して、有名なバージョン管理システムである Subversion を IDE に統合します。
IDE 内の Subversion の機能
Subversion で管理されている任意のファイルに対して以下が可能です。
- 履歴マネージャには、ローカル ファイルの履歴情報と Subversion の履歴情報の両方が表示されます。たとえば、Subversion のコメントおよび履歴は履歴マネージャの[情報]タブで参照できます。
- 外部の Subversion システムで作成され管理されているファイルであれば、たとえそれが IDE で作成またはバックアップされたものでなくても、そのファイルのバージョン間で比較する、つまり、差分をとることができます。
- 以下のような共通の Subversion コマンドを実行できます。
- [更新](SVN)(ファイルのローカル作業コピーを更新する)
- [コミット](SVN)(ローカルの変更内容をリポジトリに送信する)
- [ログの表示](履歴マネージャの[情報]タブをクリックする)
- [差分](ファイルの 2 つのバージョンを比較する)
- [注釈を付ける](最新の SVN リビジョン番号のものを表示。履歴マネージャの ツールバー ボタンをクリックする)
サポートされている Subversion クライアント
SVN Client ディレクトリを設定するには、ユーザーは、subversion パスを[IDE ツール|オプション...|バージョン管理|Subversion|Subversion パス]で入力しなければなりません。
サポートされている Windows 32 ビットおよび 64 ビットの Subversion クライアントのリストは次のとおりです:
Subversion バイナリ パッケージ | バージョン |
---|---|
VisualSVN | 1.14.2 |
WANDisco | 1.14.1 |
Windows Apache Subversion バイナリ パッケージをダウンロードするには、次のバイナリの要件に従ってください:
- バイナリ(DLL)は IDE と同じく 32 ビットでなければなりません。
- Apache ポータブル ランタイムの名前は
libapr-1.dll
です。 - subversion ライブラリのファイル名が
libsvn_
で始まっているか確認してください。
RAD Studio での同等の TortoiseSVN コマンド
よく使用されているコマンドライン Subversion アプリケーションである TortoiseSVN を熟知している場合は、この便利な表をご覧ください。RAD Studio IDE TortoiseSVN の共通タスクを実行する方法について説明しています。
Tools API によるバージョン管理の実装
Subversion インテグレーションは、Subversion 用の Tools API パッケージ(たとえば svnide280.bpl
など)を使って作成されています。 Tools API パッケージを使用して、他のバージョン管理プラグインを IDE に統合することができます。
本製品には以下のユニットが付属しており(/source/ToolsAPI
ディレクトリ内)、これらには Subversion インテグレーションに使用されているインターフェイスがすべて含まれています。
- ToolsAPI.pas
- FileHistoryAPI.pas
.pas ファイル内のコメントが、各インターフェイスに含まれている関数のドキュメントになっています。IOTACustomDifferenceViewer や IOTAFileHistoryNotifier などの新しいインターフェイスがいくつかあります。
Tools API 使用の入門的な情報については、「IDE の拡張」を参照してください。
C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\bin\subversion
にある README.txt には、IDE で Subversion を使う際に役に立つ情報が含まれています。
Subversion の有効化
Subversion はデフォルトで有効になっています。 インストールした任意のパッケージと同じように、IDE で Subversion の有効/無効を切り替えることができます。 それには、以下で[Embarcadero Subversion インテグレーション]チェック ボックスをオンまたはオフにするだけです。
- [コンポーネント|パッケージのインストール...]
Subversion インテグレーションの多数のパッケージおよびライブラリはオープンソースであり、RAD Studio に含まれています。 メイン パッケージは svnide280.bpl
で、C:\Program Files (x86)\Embarcadero\Studio\22.0\bin
にあります。 その他のパッケージには、svn280.bpl
、svnui280.bpl
、svnide280.bpl
などがあります。
Subversion 機能を実装するにあたって、IDE ではプロジェクトに何も追加しません。IDE では、Subversion でバージョン管理されているディレクトリに格納されている Subversion 情報を使用するだけです。
RAD Studio には、Subversion 1.8.13 ライブラリが同梱されています。
関連トピック
対応コマンド
リポジトリ関連の動作
- リポジトリのコピーをチェックアウトする
- プロジェクトをバージョン管理に追加する
- ファイルをバージョン管理に追加する
- バージョン管理下にあるファイルのローカル コピーを更新する
- 変更をバージョン管理にコミットする
- [リポジトリ ブラウザ]
ログと履歴関連の動作
差分ビュー関連の動作
変更の取り消し
マージ ビュー関連の動作
リポジトリ問題の解決
変更リストの使用
各ダイアログ ボックスとペイン
- [コミット](SVN)
- [更新](SVN)
- [チェックアウト](SVN)
- [マージ](SVN)
- [切り替え](SVN)
- [インポート]ペイン
- [ログ]ペイン
- [リポジトリ ブラウザ]
- [差分ビューア]/[マージ ビューア]
- [プログラムの選択]
- [Subversion ログイン]
- [Subversion SSL クライアント証明書]
- [Subversion SSL サーバー]