[リモート パス項目の追加]または[リモート パス項目の編集]

提供: RAD Studio
移動先: 案内検索

[SDK マネージャ] への移動


リモート パス項目には、リモート システム上にあるファイル群を指定します。 macOS 用の C++ マルチデバイス アプリケーションおよび iOS デバイス用の Delphi または C++ マルチデバイス アプリケーションを扱う場合、SDK は、一連のリモート パス項目と、それらの項目が参照するファイル群とで構成されます。 これらのファイルは Mac から開発用システムにコピーされ、ターゲット プラットフォーム用のアプリケーションをローカルでビルドできるようになります。

リモート パス項目を追加するには、リモート パスやファイル マスクなどの詳細情報を指定する必要があります。

パス項目を変更した後で SDK ファイル キャッシュを更新するには、[ローカル ファイル キャッシュの更新]をクリックし、表示されたダイアログ ボックスでプロファイルを選択します。 すると、接続プロファイルで参照しているプラットフォーム アシスタントによって、リモート ファイルが開発用システムにコピーされます。

ダイアログ ボックスの開き方

このダイアログ ボックスを起動するには、[ツール|オプション...|環境オプション|SDK マネージャ]に移動し、次のいずれかを行います:

  • New.png([新しいパス項目を追加])をクリックします。
  • パス項目を選択し、 EditPathItem.png([選択したパス項目を編集])をクリックします。

ダイアログ ボックスの説明

[リモート パス項目の追加]ダイアログと[リモート パス項目の編集]ダイアログはよく似ています。

項目 説明

[リモート マシン上のパス]

SDK パスのリストに追加するパスです。 ターゲット システムのディレクトリ表記を使用します。

たとえば、macOS プラットフォームのリモート パスは次のようになります。

/usr/lib
/usr/include/sys
/System/Library/Frameworks

[ファイル マスク]

このコンボ ボックスのキャプションは、[パスの種類]フィールドで何を選択しているかによって変わります。

  • [フレームワーク]以外のパスの種類が選択されている場合には、[ファイル マスク]と表示されます。
  • [フレームワーク]が選択されている場合には、[フレームワーク名]と表示されます。

以下のいずれかを指定します。

  • ファイル名またはフレームワーク名。1 つのファイルまたはフレームワークに一致します。
  • *(アスタリスク)ワイルドカード。指定したディレクトリ内のすべてのファイルまたはフレームワークに一致します。

[パスの種類]

追加または編集しているパス項目のプラットフォーム固有のパスの種類です。 選択項目は次のとおりです。

[インクルード パス]

パスがインクルード パスであることを示します(コンパイラには --sysinc フラグで渡されます)。

[ライブラリ パス]

パスがライブラリ パスであることを示します(リンカには --syslib フラグで渡されます)。

フレームワーク

(Mac の場合のみ)SDK に追加するパスが、Carbon や CoreFoundation などのソフトウェア フレームワークであることを示します。

[その他のパス]

パスを SDK には追加するけれども、コンパイラやリンカには渡さないことを示します。 ただし、このパスを別の方法でコンパイラやリンカに渡すことは可能です(たとえば、-L オプションを XLINK.EXE, macOS リンカ に使用して)。

[サブディレクトリを含める]
[必須でないフレームワーク ファイルを含める]

このオプションのキャプションは、[パスの種類]フィールドで現在何を選択しているかによって変わります。

  • [パスの種類]で[フレームワーク]以外が選択されている場合には、[サブディレクトリを含める]と表示されます。 作成中のパスに、サブディレクトリまで含めるか、指定したディレクトリだけを含めるかを指定します。
  • [パスの種類]で[フレームワーク]が選択されている場合には、[必須でないフレームワーク ファイルを含める]と表示されます。 次の意味になります。
    • このオプションをオフにすると、フレームワークおよびサブフレームワークのヘッダーと dylib だけが含められます。
    • このオプションをオンにすると、その他のサブディレクトリもすべて含められます(ドキュメント、リソースなど)。

関連項目