Win32 Clang 拡張コンパイラ
BCC32C と BCC32X は、RAD Studio の 32 ビット Windows 用 C++ Clang 拡張コンパイラです。
BCC32C と BCC32X のコンパイラと他の Clang 拡張 C++ コンパイラに共通する事項については、「Clang 拡張 C++ コンパイラClang ベースの C++ コンパイラ」を参照してください。
BCC32C は Clang 拡張コンパイラで、BCC32(旧版コンパイラ)とのみ互換性があるコマンドライン フラグを持っており、BCC32X はその他の C++ Clang 拡張コンパイラと互換性のあるコマンドライン フラグを持っています:BCC64、BCCIOSARM、BCCIOSARM64、BCCAARM。
コマンドライン フラグ以外は、bcc32c と bcc32x は同一です。この 2 つのフロントエンドは、異なるコマンドライン --- 従来のもの(bcc32 との bcc32c)と現在のもの(その他の Clang 拡張コンパイラとの bcc32x)--- に対する互換性のために存在します。
- メモ: 64 ビット Windows の場合、BCC64 を使用します。
目次
一般情報
フィールド | 値 |
---|---|
Clang バージョン | 3.3 |
LLVM バージョン | 3.3 |
呼び出しの規約 |
|
名前変換 | Itanium |
標準ライブラリ | Dinkumware |
追加ライブラリ | compiler-rt |
出力ファイル
ファイルの種類 | ファイルの拡張子 | ファイルの形式 |
---|---|---|
実行可能ファイル | .exe
|
PE32 |
共有ライブラリ | .dll
|
PE32 |
静的ライブラリ | .lib
|
OMF |
コンパイル済みオブジェクト | .obj
|
OMF |
Windows 32 ビット プロジェクト用 Clang ベース コンパイラの使い方
BCC32C と BCC32X は、BCC32 に代わるものではなく、RAD Studio では、プロジェクトごとにコンパイラを選択できるようになっています。BCC32 は 32 ビット Windows 向けのデフォルトの C++ コンパイラです。
特定のプロジェクトに対して、BCC32C または BCC32X を有効化するには、 [プロジェクト|オプション...|C++ コンパイラ]を選択し、[Use 'classic' Borland compiler★]オプション([クラシック コンパイラ]の下にある)を無効にします。
IDE は、Clang 拡張 Win32 コンパイラを使用するようになりました。bcc32c と bcc32x の差異はコマンドライン上でのみ現れ、IDE コンパイラは IDE プロセスをホストとし、コマンドラインによっては実行されません。
BCC32C および BCC32X 向けの C++ コードの記述
BCC32C および BCC32X 専用の C++ コードを記述するには、次のパターンを使用します。
#if defined(__BORLANDC__) && defined(__clang__) && defined(_WIN32) && !defined(_WIN64)
// Your code.
#endif
詳細については、|「Clang 拡張 C++ コンパイラ」トピックの「定義済みマクロ」を参照してください。