新しい永続フィールドの定義
永続フィールド コンポーネント への移動
既存のデータセット フィールドを永続フィールドにする以外に、追加またはデータセット内の他の永続フィールドに対する置き換えとして、特別な永続フィールドを作成することもできます。
作成する新しい永続フィールドの目的は、表示だけです。実行時にそこに含まれるデータは、データベース内の他の場所に既に存在しているか、一時的に存在するだけなので、保持はされません。データセットの背後にあるデータの物理構造は、いずれにしても変更されません。
新しい永続フィールド コンポーネントを作成するには、フィールド エディタで右クリックしてコンテキスト メニューを表示し、[フィールドの新規作成...]を選択します。[フィールドの新規作成]ダイアログ ボックスが表示されます。
[フィールドの新規作成]ダイアログ ボックスには、[フィールドのプロパティ]、[フィールドの種類]、[ルックアップの定義]という 3 つのグループ ボックスがあります。
- [フィールドのプロパティ]グループ ボックスは、フィールド コンポーネントの一般的な情報を入力するためのものです。[名前]編集ボックスにフィールド名を入力します。ここで入力する名前は、フィールド コンポーネントの FieldName プロパティに対応します。[フィールドの新規作成]ダイアログにより、この名前を使ってコンポーネント名が作成され、[コンポーネント]編集ボックスに表示されます。[コンポーネント]編集ボックスに表示される名前は、フィールド コンポーネントの Name プロパティと対応します。このボックスでは情報を提供しているだけです(Name はソース コードでフィールド コンポーネントを参照するときの識別子となります)。[コンポーネント]編集ボックスに直接何かを入力しても、破棄されます。
- [フィールドのプロパティ]グループの[型]コンボ ボックスでは、フィールド コンポーネントのデータ型を指定します。新しいフィールド コンポーネントを作成する場合には必ず、データ型を指定する必要があります。たとえば、フィールドに浮動小数点通貨値を表示するには、ドロップダウン リストから Currency を選択します。[サイズ]編集ボックスは、文字列フィールドに表示または入力できる最大文字数や、Bytes および VarBytes のフィールドのサイズを指定するために使用します。その他のデータ型の場合には、[サイズ]は無意味です。
- [フィールドの種類]グループでは、作成する新しいフィールド コンポーネントの種類を指定します。デフォルトの種類は[データ]です。[ルックアップ]を選択すると、[ルックアップの定義]グループ ボックスの[データセット]と[キー フィールド]の編集ボックスが有効になります。また、計算フィールド([計算])や、クライアント データセットの場合には内部計算フィールド([内部計算])や集計フィールド([集計])も作成することができます。以下の表では、作成できるフィールドの種類について説明します。
特別な永続フィールドの種類:
フィールドの種類 | 用途 |
---|---|
[データ] |
既存フィールドを置き換えます(データ型を変更するためなど)。 |
[計算] |
実行時にデータセットの OnCalcFields イベント ハンドラで計算された値を表示します。 |
[ルックアップ] |
指定した検索基準に基づいて、指定したデータセットから実行時に値を取得します (単方向データセットではサポートされていません)。 |
[内部計算] |
実行時にクライアント データセットによって計算され、データと一緒に格納された値を表示します。 |
[集計] |
クライアント データセットのレコードのセットに含まれるデータを集計した値を表示します。 |
[ルックアップの定義]グループ ボックスを使用するのは、ルックアップ フィールドを作成する場合だけです。これについては、「ルックアップ フィールドの定義」で詳しく説明しています。
関連トピック
以下のトピックでは、さまざまな種類のフィールドの作成方法を説明しています。